基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

警告

本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与する。また,本剤による治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始する

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

慢性骨髄性白血病。再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病。

用法・用量

〔慢性骨髄性白血病〕慢性期1日1回100mg,経口投与。1日1回140mgまで増量可。移行期・急性期1回70mg,1日2回経口投与。1回90mg,1日2回まで増量可。〔フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病〕1回70mg,1日2回経口投与。1回90mg,1日2回まで増量可。以上,状態により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】骨髄抑制〔汎血球減少(0.9%),白血球減少(21.5%),好中球減少(34.3%),血小板減少(34%),貧血(16.4%)が発現。重篤な好中球減少又は血小板減少が現れた場合には減量又は休薬。[7.3.1,8.1参照]〕【11.1.2】出血(脳出血・硬膜下出血,消化管出血(3.3%))〔重篤な出血が生じた場合には減量又は休薬とともに適切な支持療法を行う。[8.2,9.1.4参照]〕【11.1.3】体液貯留(胸水(17.3%),肺水腫(0.6%),心嚢液貯留(3%),腹水(0.3%),全身性浮腫等)〔呼吸困難,乾性咳嗽等の胸水を示唆する症状が認められた場合には胸部X線の検査を実施。重篤な胸水は,必要に応じて胸腔穿刺,酸素吸入を行う。体液貯留が認められた場合には,利尿剤又は短期間の副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な支持療法を行う〕【11.1.4】感染症〔肺炎(1.8%),敗血症(0.3%)等の感染症が発現。また,B型肝炎ウイルスの再活性化が発現。[8.3,8.5,9.1.6参照]〕【11.1.5】間質性肺疾患(0.9%)〔発熱,咳嗽,呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.6】腫瘍崩壊症候群(0.9%)〔投与中止。適切な処置(生理食塩液,高尿酸血症治療剤等の投与,透析等)を行う。[8.6参照]〕【11.1.7】心電図QT延長(2.7%)〔QT間隔延長が認められた場合には減量又は休薬とともに電解質異常(低カリウム血症,低マグネシウム血症等)の補正を行う。[8.4,9.1.3参照]〕【11.1.8】心不全(0.6%),心筋梗塞〔[8.7参照]〕【11.1.9】急性腎障害〔急性腎障害(0.3%),ネフローゼ症候群等が発現〕【11.1.10】肺動脈性肺高血圧症〔本剤を長期にわたり投与した際に発現した例も報告。呼吸困難,胸痛等の症状が現れた場合には投与中止するとともに,他の病因(胸水,肺水腫等)との鑑別診断を実施〕

投与期間制限

なし

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