メトトレキサート注射用
英語:methotrexate
注射用メソトレキセート5mg / 617.0円
5mg1瓶
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<M-VAC療法>M-VAC療法は毒性を有する薬剤の併用療法であるので,緊急時に十分対応できる医療施設において,癌化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ本療法を実施する。また,各併用薬剤の電子添文を参照して適応患者の選択に十分注意する
【2.1】本剤(成分)に重篤な過敏症の既往歴【2.2】肝障害〔[9.3参照]〕【2.3】腎障害〔[9.2参照]〕【2.4】胸水,腹水等〔胸水,腹水等に長時間貯留して毒性が増強されるおそれ〕
〔通常療法〕次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解/急性白血病,慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,絨毛性疾患(絨毛癌,破壊胞状奇胎,胞状奇胎)。〔CMF療法〕乳癌。〔M-VAC療法〕尿路上皮癌。
〔通常療法〕白血病1日成人5~10mg,小児2.5~5mg,幼児1.25~2.5mg,1週間に3~6回注射。白血病の髄膜浸潤による髄膜症状(髄膜白血病)には,1回0.2~0.4mg/kg,2~7日ごとに1回髄腔内注。絨毛性疾患1クールを5日間とし,1日10~30mg,注射。休薬期間7~12日。前回投与により副作用が現れた場合には,その消失まで休薬。以上,静注,髄腔内注又は筋注。必要により動注,腫瘍内注。〔CMF療法〕成人1回40mg/m2を静注。前回投与により副作用が現れた場合は,減量又はその消失まで休薬。標準的な投与量・投与方法は,シクロホスファミド1日65mg/m2,14日間連日経口投与,本剤1日40mg/m2及びフルオロウラシル1日500mg/m2を,第1日目と第8日目に静注。これを1クールとして4週ごとに繰り返す。以上,いずれの療法においても年齢・症状により適宜増減。〔M-VAC療法〕成人1回30mg/m2,静注。前回投与により副作用が現れた場合は,減量又はその消失まで休薬。年齢・症状により適宜減量。標準的な投与量・投与方法は,治療1,15及び22日目に本剤30mg/m2,治療2,15及び22日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2,治療2日目にドキソルビシン塩酸塩30mg/m2及びシスプラチン70mg/m2,静注。これを1クールとして4週ごとに繰り返す。
【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔冷感,呼吸困難,血圧低下等が発現〕【11.1.2】骨髄抑制〔汎血球減少,無顆粒球症(前駆症状として発熱,咽頭痛,インフルエンザ様症状等が発現),白血球減少,血小板減少,貧血等の骨髄抑制,再生不良性貧血が発現。[8.1,9.1.1参照]〕【11.1.3】感染症〔呼吸不全にいたるような肺炎(ニューモシスティス肺炎等を含む),敗血症,サイトメガロウイルス感染症,帯状疱疹等の重篤な感染症(日和見感染症を含む)が発現。投与中止。抗生剤,抗菌剤を投与。[8.3,9.1.2参照]〕【11.1.4】劇症肝炎,肝不全〔劇症肝炎,肝不全,肝組織の壊死・線維化,肝硬変等の重篤な肝障害(B型又はC型肝炎ウイルスによるものを含む)が発現。[8.1,8.5,9.1.4参照]〕【11.1.5】急性腎障害,尿細管壊死,重症ネフロパチー〔急性腎障害,尿細管壊死,重症ネフロパチー等の重篤な腎障害が発現。[8.1参照]〕【11.1.6】間質性肺炎,肺線維症,胸水〔呼吸不全にいたることがある。発熱,咳嗽,呼吸困難等の呼吸器症状が現れた場合には,速やかに胸部X線等の検査を行う。投与中止するとともに副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)〔発熱,紅斑,掻痒感,眼充血,口内炎等が現れた場合には投与中止〕【11.1.8】出血性腸炎,壊死性腸炎〔出血性腸炎,壊死性腸炎等の重篤な腸炎が発現。激しい腹痛,下痢等の症状が現れた場合には投与中止。[8.2参照]〕【11.1.9】膵炎【11.1.10】骨粗鬆症〔骨塩量減少等の異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.11】脳症(白質脳症を含む),その他の中枢神経障害,ギランバレー症候群〔脳症(白質脳症を含む),その他の中枢神経障害(痙攣,麻痺,失語,認知症,昏睡),ギランバレー症候群が発現〕【11.1.12】進行性多巣性白質脳症(PML)〔本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察。意識障害,認知機能障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),構音障害,失語等の症状が現れた場合は,MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに投与中止〕
なし