基本情報
最終更新日時:2022年11月7日16時20分

禁忌

【2.1】閉塞隅角緑内障〔抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させるおそれ〕【2.2】本剤(成分)・三環系抗うつ剤に過敏症の既往歴【2.3】心筋梗塞の回復初期〔症状を悪化させるおそれ〕【2.4】尿閉(前立腺疾患等)〔抗コリン作用により症状が悪化するおそれ〕【2.5】MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内〔[10.1参照]〕【2.6】QT延長症候群〔心室性不整脈を起こすおそれ。[11.1.8参照]〕

併用禁忌

【10.1】MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩<エフピー>,ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>,サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔[2.5参照]〕〔発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等が現れるおそれ。MAO阻害剤の投与を受けた者に本剤を投与する場合には,少なくとも2週間の間隔をおき,また本剤からMAO阻害剤に切り替えるときには,2~3日間の間隔をおくことが望ましい/本剤は活性アミンのシナプス内への取り込みを阻害して,受容体の感受性を増強する〕

効能・効果

精神科領域におけるうつ病・うつ状態。遺尿症(昼・夜)。

用法・用量

うつ病,うつ状態初期量1日30~70mg,200mgまで漸増し,分割経口投与。まれに300mgまで増量することもある。年齢・症状により適宜減量。遺尿症学童1日30~50mg,1~2回分割経口投与。年齢・症状により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,またミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告〕【11.1.2】セロトニン症候群〔不安,焦燥,せん妄,興奮,発熱,発汗,頻脈,振戦,ミオクロヌス,反射亢進,下痢等を主症状とするセロトニン症候群が発現。投与中止。水分補給等の全身管理を行う〕【11.1.3】てんかん発作【11.1.4】無顆粒球症〔無顆粒球症(前駆症状として発熱,咽頭痛,インフルエンザ様症状等)が発現。[8.7参照]〕【11.1.5】麻痺性イレウス〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し,麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は,本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意〕【11.1.6】間質性肺炎,好酸球性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には投与中止。速やかに胸部X線等の検査を実施。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】心不全【11.1.8】QT延長,心室頻拍(torsade de pointesを含む)〔[2.6,8.8参照]〕【11.1.9】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔症状として低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等が発現。水分摂取の制限を行う〕【11.1.10】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕

投与期間制限

なし

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