基本情報
最終更新日時:2022年4月4日14時37分

禁忌

【1】閉塞隅角緑内障〔抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させるおそれ〕【2】三環系抗うつ剤過敏症【3】回復初期の心筋梗塞〔心筋に対しキニジン様作用を有するため〕【4】MAO阻害剤を投与中

併用禁忌

MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩<エフピー>,ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>,サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等の症状が発現。なお,MAO阻害剤の投与を受けた者に本剤を投与する場合には,少なくとも2週間の間隔をおき,また本剤からモノアミン酸化酵素阻害剤に切り替えるときには,2~3日間の間隔をおくことが望ましい/詳細は不明。相加・相乗作用によると考えられる〕

効能・効果

精神科領域におけるうつ病・うつ状態。

用法・用量

初期量1日50~100mg,200mgまで漸増し,分割経口投与。まれに300mgまで増量することもある。年齢・症状により適宜減量。

重大な副作用・国内1

【1】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現。それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下が発現。なお,他の三環系抗うつ剤の投与中,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告〕【2】無顆粒球症〔定期的に血液検査を行うことが望ましい。異常(前駆症状として発熱,咽頭痛,インフルエンザ様症状等が現れる場合もある)が認められた場合には投与中止〕【3】麻痺性イレウス〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満,あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し,麻痺性イレウス(0.1%未満)に移行することがあるので,腸管麻痺が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意〕【4】幻覚,せん妄,精神錯乱〔減量又は休薬〕

重大な副作用・類薬

<類似化合物(デシプラミン等)>【1】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排出量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群が発現。投与中止。水分摂取の制限等を行う〕

投与期間制限

なし

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