基本情報
最終更新日時:2022年5月6日12時15分

禁忌

【2.1】閉塞隅角緑内障〔抗コリン作用により眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれ〕【2.2】本剤(成分)・三環系抗うつ剤に過敏症【2.3】心筋梗塞の回復初期〔循環器系への影響を強く受けるおそれ〕【2.4】尿閉(前立腺疾患等)〔本剤の抗コリン作用により,尿閉が助長されるおそれ〕【2.5】モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中又は投与中止後2週間以内〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩<エフピー>,ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>,サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>)〔[2.5参照]〕〔発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等が現れるおそれ。モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けた者に本剤を投与する場合には,少なくとも2週間の間隔をおき,また本剤からモノアミン酸化酵素阻害剤に切り替えるときには,2~3日間の間隔をおくことが望ましい/詳細は不明であるが,相加・相乗作用によると考えられる〕

効能・効果

精神科領域におけるうつ病・うつ状態(内因性うつ病,反応性うつ病,退行期うつ病,神経症性うつ状態,脳器質性精神障害のうつ状態)。

用法・用量

初回量1回10~25mg,1日3回経口投与。又はその1日量を2回分割経口投与。その後,症状・副作用を観察しつつ,必要な場合漸増。1日最大量150mg,2~3回分割経口投与。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】てんかん発作〔[9.1.5参照]〕【11.1.2】無顆粒球症〔異常(前駆症状として,発熱,咽頭痛,インフルエンザ様症状等が現れる場合もある)が認められた場合には投与中止。[8.7参照]〕【11.1.3】麻痺性イレウス〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満又は弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)をきたし,麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は,本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意〕【11.1.4】悪性症候群〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それにひきつづき発熱が認められる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う〕【11.1.5】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が認められる場合は投与中止。水分摂取の制限等を行う〕【11.1.6】心室性頻拍(torsades de pointesを含む)〔[8.8参照]〕

投与期間制限

なし

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