基本情報
最終更新日時:2024年5月8日12時8分

禁忌

【2.1】閉塞隅角緑内障〔抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させるおそれ〕【2.2】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.3】心筋梗塞の回復初期〔症状を悪化させるおそれ。[11.1.8参照]〕【2.4】てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴〔痙攣を起こすおそれ。[11.1.2参照]〕【2.5】尿閉(前立腺疾患等)〔抗コリン作用により症状が悪化するおそれ〕【2.6】MAO阻害剤の投与を受けているあるいは投与中止後2週間以内〔発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等が現れるおそれ。[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩<エフピー>,ラサギリンメシル酸塩<アジレクト>,サフィナミドメシル酸塩<エクフィナ>〔[2.6参照]〕〔発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等の症状が現れるおそれ。MAO阻害剤の投与を受けた者に本剤を投与する場合には,少なくとも2週間の間隔をおき,また本剤からMAO阻害剤に切り替えるときには,2~3日間の間隔をおくことが望ましい/本剤は活性アミンのシナプス内への取り込みを阻害して,受容体の感受性を増強する〕

効能・効果

うつ病,うつ状態。

用法・用量

1日30~75mg,2~3回分割経口投与,又は1日1回夕食後あるいは就寝前の投与も可。年齢・症状により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く,またミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,他の三環系及び四環系抗うつ剤の投与中,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行し,死亡した例が報告〕【11.1.2】てんかん発作(0.1%~5%未満)〔[2.4参照]〕【11.1.3】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が発現。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕【11.1.4】皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)【11.1.5】無顆粒球症〔[8.7参照]〕【11.1.6】麻痺性イレウス(0.1%未満)〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し,麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は,本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意〕【11.1.7】間質性肺炎,好酸球性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には投与中止。速やかに胸部X線等の検査を実施。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.8】QT延長,心室頻拍(torsades de pointesを含む)〔[2.3,8.8,9.1.2参照]〕【11.1.9】肝機能障害,黄疸〔AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕

投与期間制限

なし

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