基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

警告

【1.1】本剤の投与に際しては,頻回に臨床検査(血液検査,肝機能検査,腎機能検査等)を行うなど患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,適切な処置を行うとともに,投与継続の可否について慎重に検討する。本剤は強い骨髄抑制作用,腎機能抑制作用等を有する薬剤であり,臨床試験において本剤に関連したと考えられる早期死亡例が認められている。臨床試験において,本剤を投与した患者の28.5%に重篤な血小板減少が,21.1%に重篤な白血球減少が発現している。その結果,致命的な出血及び感染症等を引き起こすことがある【1.2】本剤の投与は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで行う。また,慎重に患者を選択し,本剤の投与が適切と判断される症例にのみ投与する

禁忌

【2.1】重篤な骨髄抑制〔骨髄抑制が増悪するおそれ。[9.1.1,11.1.2参照]〕【2.2】重篤な腎障害〔腎障害が増悪するおそれ。[9.2.1参照]〕【2.3】本剤・他の白金を含む薬剤に重篤な過敏症の既往歴【2.4】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

頭頸部癌,肺小細胞癌,肺非小細胞癌,食道癌,膀胱癌,精巣(睾丸)腫瘍,卵巣癌,子宮頸癌。

用法・用量

1日1回80~100mg/m2(体表面積)投与,少なくとも4週間休薬。これを1コースとして投与を繰り返す。年齢・疾患・症状により適宜増減。本剤投与時,投与量に応じ300mL以上の生理食塩液又は5%キシリトール注射液に溶解し,60分以上かけて点滴静注。引き続き1000mL以上の輸液を点滴静注。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー(1~5%未満)〔ショック,アナフィラキシー(潮紅,呼吸困難,悪寒,血圧低下)等が発現〕【11.1.2】骨髄抑制〔汎血球減少(1~5%未満),貧血,白血球減少,好中球減少,血小板減少,出血傾向(0.1~1%未満)等が発現。[2.1,8.1参照]〕【11.1.3】腎不全(0.1~1%未満)〔重篤な腎障害が発現。投与継続の可否について慎重に検討。[8.3参照]〕【11.1.4】アダムス・ストークス発作〔アダムス・ストークス発作を起こして死亡した症例が報告。[15.1参照]〕【11.1.5】難聴・聴力低下(1~5%未満),耳鳴(0.1~1%未満)〔難聴,高音域の聴力低下,耳鳴等が発現。[8.5参照]〕【11.1.6】間質性肺炎(0.1%未満)〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常等を伴う間質性肺炎が発現。投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が発現。投与中止。水分摂取の制限等を行う〕

投与期間制限

なし

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