基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

<効能共通>【1.1】てんかん又はその既往歴及び痙攣素因のある患者では,発作を誘発又は悪化させることがあるので,患者を注意深く観察し,異常が認められた場合には減量する等の適切な措置を講じる〔[9.1.1,11.1.7参照]〕【1.2】本剤には,催奇形性が疑われる症例報告があり,また,動物実験による催奇形性の報告があるので,妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない〔[9.5参照]〕 <A型インフルエンザウイルス感染症>【1.3】本剤は,医師が特に必要と判断した場合にのみ投与する〔[5.1参照]〕【1.4】本剤を治療に用いる場合は,本剤の必要性を慎重に検討する〔[5.2参照]〕【1.5】本剤を予防に用いる場合は,ワクチンによる予防を補完するものであることを考慮する〔[5.3参照]〕【1.6】本剤はA型以外のインフルエンザウイルス感染症には効果がない〔[5.4参照]〕【1.7】インフルエンザの予防や治療に短期投与中の患者で自殺企図の報告があるので,精神障害のある患者又は中枢神経系に作用する薬剤を投与中の患者では治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与する〔[9.1.4,10.2,11.1.7参照]〕

禁忌

【2.1】透析を必要とするような重篤な腎障害〔[9.2.1参照]〕【2.2】妊婦・妊娠の可能性,授乳婦〔[9.5,9.6参照]〕【2.3】本剤(成分)に過敏症の既往歴

効能・効果

パーキンソン症候群。脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善。A型インフルエンザウイルス感染症。

効能・効果に関連する使用上の注意

A型インフルエンザウイルス感染症:予防に用いる場合,次の場合にのみ使用/ワクチンの入手が困難な場合,ワクチン接種が禁忌の場合,ワクチン接種後抗体を獲得するまでの期間。

用法・用量

パーキンソン症候群初期量1日100mg,1~2回分割経口投与。1週間後に維持量として1日200mg,2回分割経口投与。1日300mg,3回分割経口投与まで。脳梗塞後遺症1日100~150mg,2~3回分割経口投与。A型インフルエンザウイルス感染症1日100mg,1~2回分割経口投与。高齢者・腎障害のある患者には1日100mgまで。以上,年齢・症状により適宜増減。

用法・用量に関連する使用上の注意

脳梗塞後遺症:投与12週で効果が認められない場合は中止。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】悪性症候群(Syndrome malin)(0.1%未満)〔急激な減量又は中止により,高熱,意識障害,高度の筋硬直,不随意運動,ショック症状等が発現。再投与後,漸減し,体冷却,水分補給等を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く,またミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,投与継続中にも同様の症状が現れることがある。[8.4参照]〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)【11.1.3】視力低下を伴うびまん性表在性角膜炎,角膜浮腫様症状【11.1.4】心不全【11.1.5】肝機能障害〔AST,ALT,γ-GTP上昇等の肝機能障害が発現。[9.3参照]〕【11.1.6】腎障害〔[9.2.1,9.2.2参照]〕【11.1.7】意識障害(昏睡を含む),精神症状(幻覚(5%未満),妄想(5%未満),せん妄(5%未満),錯乱(0.1%未満)等),痙攣(0.1%未満),ミオクロヌス,異常行動〔因果関係は不明であるものの,インフルエンザ罹患時には,転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す,徘徊する等)が発現。[1.1,1.7,8.1,8.3,9.1.1,9.1.4,9.2.1,9.2.2,9.8.1参照]〕【11.1.8】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕

投与期間制限

なし

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