基本情報
最終更新日時:2024年10月3日14時43分

禁忌

【2.1】麦角製剤に過敏症の既往歴【2.2】心エコー検査により,心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認された者及びその既往〔症状を悪化させるおそれ。[8.3,8.4参照]〕【2.3】妊娠中毒症〔産褥期に痙攣,脳血管障害,心臓発作,高血圧が発現するおそれ〕【2.4】産褥期高血圧〔産褥期に痙攣,脳血管障害,心臓発作,高血圧が発現するおそれ〕

効能・効果

パーキンソン病。乳汁漏出症。高プロラクチン血性排卵障害。高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)。産褥性乳汁分泌抑制。

効能・効果に関連する使用上の注意

パーキンソン病:非麦角製剤の治療効果が不十分又は忍容性に問題があると考えられる患者のみに投与。

用法・用量

パーキンソン病成人1日0.25mgから開始。2週目には1日0.5mgとし,以後経過をみながら,1週間ごとに1日0.5mgずつ増量し,維持量決定。1日最高3mg。以上,1日1回朝食後経口投与。産褥性乳汁分泌抑制成人1mg,胎児娩出後に1回のみ食後経口投与。その他成人1週1回(同一曜日)就寝前経口投与。1回0.25mgから開始,以後症状をみながら,少なくとも2週間以上の間隔で1回0.25mgずつ増量し,維持量決定。標準維持量1回0.25~0.75mg。年齢・症状により適宜増減。1回1mgまで。

用法・用量に関連する使用上の注意

産褥性乳汁分泌抑制:胎児娩出後4時間以内の投与は避ける(2日以内の投与が望ましい)。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】幻覚(5.5%),妄想(1.8%),失神,せん妄,錯乱〔[9.1.4参照]〕【11.1.2】悪性症候群〔パーキンソン病治療において,本剤の急激な減量又は中止により,高熱,意識障害,高度の筋硬直,不随意運動,血清CK上昇等が発現。再投与後,漸減し,体冷却,水分補給等を行う。なお,投与継続中に同様の症状が現れることがある。[8.5参照]〕【11.1.3】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が現れた場合には,速やかに胸部X線検査を実施。異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.4】胸膜炎,胸水,胸膜線維症,肺線維症,心膜炎,心嚢液貯留〔胸膜炎,胸水,心嚢液貯留が発現。また,本剤の長期投与又はドパミン受容体刺激作用を有する麦角製剤の治療歴のある患者に本剤を投与した場合,胸膜線維症,肺線維症,心膜炎が発現。本剤の投与中に胸痛,浮腫,呼吸器症状等が現れた場合には,速やかに胸部X線検査を実施。異常が認められた場合には投与中止。[5.1,8.4,9.1.1参照]〕【11.1.5】心臓弁膜症〔心雑音の発現又は増悪等が現れた場合には,速やかに胸部X線検査,心エコー検査等を実施。心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が認められた場合には投与中止。[8.3,8.4参照]〕【11.1.6】後腹膜線維症〔背部痛,下肢浮腫,腎機能障害等が現れた場合には投与中止。[9.1.1参照]〕【11.1.7】突発的睡眠〔前兆のない突発的睡眠が発現。[8.1参照]〕【11.1.8】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.9】狭心症,肢端紅痛症〔[9.1.6参照]〕

投与期間制限

なし

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