基本情報
最終更新日時:2023年9月4日11時59分

警告

B型慢性肝炎を合併している患者では,本剤の投与中止により,B型慢性肝炎が再燃するおそれがあるので,本剤の投与を中断する場合には十分注意する。特に非代償性の場合,重症化するおそれがあるので注意する〔[9.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】次の薬剤を投与中:カルバマゼピン,フェノバルビタール,フェニトイン,ホスフェニトイン,リファンピシン,(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩,エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン,エルゴメトリンマレイン酸塩,メチルエルゴメトリンマレイン酸塩,アスナプレビル,シンバスタチン,ピモジド,シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>,バルデナフィル塩酸塩水和物,タダラフィル<アドシルカ>,ブロナンセリン,アゼルニジピン,リバーロキサバン,トリアゾラム,ミダゾラム,ロミタピドメシル酸塩,テラプレビル〔[10.1参照]〕【2.3】腎機能又は肝機能障害がありコルヒチンを投与中〔[9.2.1,9.3.1,10.2参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)カルバマゼピン<テグレトール>,フェノバルビタール<フェノバール>,フェニトイン<アレビアチン>,ホスフェニトイン<ホストイン>,リファンピシン<リファジン>,セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品〔[2.2参照]〕〔エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が著しく低下するおそれ。また,テノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下するおそれ/これら薬剤のCYP3A及びP-gpの誘導作用による〕2)ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩,エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>,エルゴメトリンマレイン酸塩,メチルエルゴメトリンマレイン酸塩<メテルギン>〔[2.2参照]〕〔これら薬剤の血中濃度が上昇し,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(末梢血管攣縮,四肢及びその他組織の虚血等)が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕3)アスナプレビル<スンベプラ>〔[2.2参照]〕〔アスナプレビルの血中濃度が上昇し,肝臓に関連した有害事象が発現し,また,重症化するおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕4)シンバスタチン<リポバス>〔[2.2参照]〕〔シンバスタチンの血中濃度が上昇し,重篤な有害事象(横紋筋融解症を含むミオパチー等)が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕5)ピモジド<オーラップ>〔[2.2参照]〕〔ピモジドの血中濃度が上昇し,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(不整脈等)が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕6)シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>,バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>,タダラフィル<アドシルカ>〔[2.2参照]〕〔これら薬剤の血中濃度が上昇し,視覚障害,低血圧,持続勃起及び失神等の有害事象が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕7)ブロナンセリン<ロナセン>,アゼルニジピン<カルブロック>,リバーロキサバン<イグザレルト>〔[2.2参照]〕〔これら薬剤の血中濃度が上昇し,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕8)トリアゾラム<ハルシオン>,ミダゾラム<ドルミカム>〔[2.2参照]〕〔これら薬剤の血中濃度が上昇し,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(鎮静作用の延長や増強又は呼吸抑制等)が起こるおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕9)ロミタピドメシル酸塩<ジャクスタピッド>〔[2.2参照]〕〔ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれ/コビシスタットのCYP3A阻害作用による〕10)テラプレビル<テラビック>〔[2.2参照]〕〔テノホビル アラフェナミドの抗HIV-1活性が低下するため,本剤の効果が減弱するおそれ/テラプレビルのカテプシンA活性阻害作用による〕

効能・効果

HIV-1感染症。

効能・効果に関連する使用上の注意

次のいずれかの患者に使用:【1】抗HIV薬による治療経験がない患者,【2】ウイルス学的失敗の経験がなく,切り替え前6ヶ月間以上においてウイルス学的抑制(HIV-1 RNA量50copies/mL未満)が得られており,エルビテグラビル・エムトリシタビン・テノホビルに対する耐性関連変異を持たず,本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者。

用法・用量

成人・体重25kg以上の小児1日1回1錠,食後経口投与。

用法・用量に関連する使用上の注意

投与後クレアチニンクリアランス30mL/分未満に低下した場合は投与中止を考慮。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】腎不全又は重度の腎機能障害(1%未満)〔腎機能不全,腎不全,急性腎障害,近位腎尿細管機能障害,ファンコニー症候群,急性腎尿細管壊死,腎性尿崩症又は腎炎等の重度の腎機能障害が発現。臨床検査値に異常が認められた場合には投与中止。特に腎機能障害の既往がある患者や腎毒性のある薬剤が投与されている患者では注意。[7.4,8.3,9.2.2,10.2,15.1,16.6.1参照]〕【11.1.2】乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)〔乳酸アシドーシス又は肝細胞毒性が疑われる臨床症状又は検査値異常(アミノトランスフェラーゼの急激な上昇等)が認められた場合には投与を一時中止。特に肝疾患の危険因子を有する患者においては注意。エムトリシタビン又はテノホビルを含む核酸系逆転写酵素阻害薬の単独投与又はこれらの併用療法により,重篤な乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)が,女性に多く報告〕

投与期間制限

なし

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