基本情報
最終更新日時:2023年4月6日12時49分

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】白血球を輸注中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】白血球輸注〔[2.2参照]〕〔白血球輸注中又は直後に本剤を投与した者に,急性肺機能障害の報告/機序不明〕

効能・効果

<有効菌種>アスペルギルス,カンジダ,ムコール,クリプトコッカス,ブラストマイセス,ヒストプラズマ,コクシジオイデス,ホルモデンドラム,ヒアロホーラ,ホルミシチウム。<適応症>有効菌種真菌による深在性感染症。

用法・用量

点滴静注50mg(1瓶)中に注射用水又は5%ブドウ糖注射液10mLを加えて溶解。さらに5%ブドウ糖注射液で500mL以上に希釈(0.1mg/mL以下)して使用。1日0.25mg/kgより開始し,次回より症状を観察しながら漸増し1日0.5mg/kgを点滴静注。投与量は1日1mg/kg又は隔日1.5mg/kgまで。副作用の発現のため投与困難な場合,初回量は1日1mgより開始し症状を観察しながら漸増,1日総量50mgまでを連日又は隔日1回点滴静注。点滴静注は3~6時間以上かけて徐々に行う。症状・状態により適宜調節。気管内注入50mgを注射用水10mLに溶解し,その0.2~4mLを更に注射用水10mLに希釈(0.1~2mg/mL)して使用。初回量1日1mg又は5~10mgより開始して漸増,1日10~20mgを隔日1回気管内注入。胸膜内注入気管内注入と同じ要領で溶解。初回量1日1mgより開始し漸増,5~20mgを週1~3回,胸水排除後,胸腔内注入。髄腔内注入50mgを注射用水10mLに溶解し,その0.2~4mLを更に注射用水20~30mLに適宜希釈して使用。1回0.25~1mgを採取髄液量を超えない液量で漸増法により1日1回隔日,又は3日ごとに徐々に注入。膀胱内注入膀胱内の尿を排除し,15~20mgを注射用水100mLに溶解し,1日1~2回尿道カテーテルを通して直接注入。注入後薬剤は1時間以上(出来れば2~3時間)膀胱内にとどめておく。皮内注50mgを2%プロカイン10mLに溶かし,その0.1~0.4mLを病巣皮内・皮下に分注。1回総量50mgまで,10~30日の間隔で行う。吸入50mgを注射用水10~20mLで溶解し,1回2.5~5mg/mLを1日2~5回吸入。1~2ヶ月継続。

用法・用量に関連する使用上の注意

静注は1日総量1.5mg/kgまで。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】心停止,心不全,不整脈(心室頻拍,心室細動,心房細動等)【11.1.2】急性肝不全【11.1.3】腎障害〔急性腎不全,高窒素血症,尿細管性アシドーシス,腎石灰沈着,腎性尿崩症等の腎障害が発現。無尿,乏尿,BUN上昇,クレアチニン上昇,低張尿,多飲,多尿等が現れた場合には減量,休薬,血清電解質の補正等を行う。特にこれらの症状が重篤な場合には患者の回復を待って投与を再開。[8.1参照]〕【11.1.4】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)【11.1.5】アナフィラキシー【11.1.6】無顆粒球症〔[8.2参照]〕【11.1.7】肺水腫【11.1.8】低カリウム血症〔重篤な低カリウム血症が発現。血清カリウム値の異常変動に伴い心室頻拍等の不整脈,全身倦怠感,脱力感等が発現するおそれがある。[8.1,8.2参照]〕【11.1.9】横紋筋融解症〔低カリウム血症を伴う横紋筋融解症が発現。筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止〕【11.1.10】中枢神経障害〔本剤の髄腔内注入で,髄膜炎,脳症,脊髄障害,対麻痺等が発現〕

投与期間制限

なし

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