基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

持続性心房細動患者を対象とした国内臨床試験において,心室頻拍から死亡に至った症例がみられ,心房細動及び心房粗動の患者を対象とした臨床研究において,Torsade de pointesを0.9%(4/459例)に発現したとの報告があるので,過度のQT延長,Torsade de pointesの発現に十分注意する〔[11.1.1,17.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】うっ血性心不全〔心不全を悪化させるおそれ〕【2.2】高度の刺激伝導障害(房室ブロック,洞房ブロック)〔刺激伝導を更に抑制し,完全房室ブロックや高度の徐脈を引き起こすおそれ。[9.1.2参照]〕【2.3】著明な洞性徐脈〔洞機能を抑制する作用があり,より強い徐脈状態となるおそれ〕【2.4】著明なQT延長〔QT延長作用により,新たな不整脈を誘発するおそれ〕【2.5】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕【2.6】リトナビル,サキナビルメシル酸塩,アタザナビル硫酸塩,ホスアンプレナビルカルシウム水和物,イトラコナゾール,アミオダロン塩酸塩(注射),エリグルスタット酒石酸塩,シポニモド フマル酸を投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)リトナビル<ノービア>,サキナビルメシル酸塩<インビラーゼ>,アタザナビル硫酸塩<レイアタッツ>,ホスアンプレナビルカルシウム水和物<レクシヴァ>〔[2.6参照]〕〔心室頻拍等の重篤な副作用を起こすおそれ/これらの薬剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により,本剤の血中濃度が大幅に上昇〕2)イトラコナゾール<イトリゾール>〔[2.6参照]〕〔本剤の血中濃度上昇により,QT延長が発現するおそれ/併用薬のチトクロームP450に対する阻害作用により,本剤の代謝が阻害〕3)アミオダロン塩酸塩(注射)<アンカロン注>〔[2.6参照]〕〔Torsade de pointesを起こすおそれ/QT延長作用が相加的に増強〕4)エリグルスタット酒石酸塩<サデルガ>〔[2.6参照]〕〔QT延長等を生じるおそれ/QT延長作用が相加的に増強〕5)シポニモド フマル酸<メーゼント>〔[2.6参照]〕〔Torsade de pointes等の重篤な不整脈を生じるおそれ/シポニモド フマル酸の投与により心拍数が減少するため,不整脈を増強〕

効能・効果

次の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか,又は無効の場合/持続性心房細動,頻脈性不整脈(心室性)。狭心症。

用法・用量

持続性心房細動1日100mgから開始,効果不十分な場合200mgまで増量し,1日2回分割経口投与。年齢・症状により適宜減量。頻脈性不整脈(心室性),狭心症1日200mg,2回分割経口投与。年齢・症状により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】QT延長(4.2%),心室頻拍(torsade de pointesを含む)(0.2%),心室細動,洞停止(0.1%未満),房室ブロック(0.1%未満)〔QT延長,心室頻拍(torsades de pointesを含む),心室細動,洞停止,房室ブロック,アダムス・ストークス症候群が発現。定期的かつ必要に応じて心電図検査を行う。異常な変動や症状が認められた場合には投与中止。リドカイン,硫酸マグネシウム水和物,イソプレナリン塩酸塩の静注,除細動やペーシング等を行う。[1.,17.1.1参照]〕【11.1.2】無顆粒球症〔無顆粒球症(初期症状:発熱,下痢,貧血,全身倦怠等)が報告〕【11.1.3】間質性肺炎(0.1%未満)〔致死的な場合もあるので,発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には直ちに投与中止。速やかに胸部X線等の検査を実施。副腎皮質ホルモン剤を投与。[8.4参照]〕

投与期間制限

なし

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