基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

外国の持続性心室頻拍又は心室細動の患者を対象とした臨床試験において,torsade de pointesを4.1%(56/1,363)に発現し,その危険性は用量依存的に発現するQT時間の延長に伴い増大するとの報告があるので,用法及び用量,使用上の注意を特に留意し,torsade de pointesを含む新たな不整脈の発現に十分注意する。なお,本剤の使用にあたっては,電子添文を熟読する

禁忌

【2.1】心原性ショック〔心原性ショックの症状を悪化させるおそれ〕【2.2】重度のうっ血性心不全〔心収縮力低下により,心不全を悪化させるおそれがあり,また,催不整脈作用により持続性心室頻拍,心室細動を起こしやすい〕【2.3】重篤な腎障害(クレアチニン・クリアランス<10mL/min)〔[9.2.1参照]〕【2.4】高度の洞性徐脈(50拍/分未満,高度の洞不全)〔本剤は洞結節抑制作用があり,これが催不整脈の誘因となるおそれ〕【2.5】高度の刺激伝導障害(II~III度の房室ブロック,高度の洞房ブロック等)〔刺激伝導障害が悪化し,完全房室ブロック,心停止を起こすおそれ〕【2.6】気管支喘息,気管支痙攣のおそれ〔気管支拡張抑制作用を有するため〕【2.7】先天性又は後天性のQT延長症候群〔過度のQT延長により催不整脈の誘因となるおそれ〕【2.8】本剤に重篤な過敏症の既往歴【2.9】心筋抑制のある麻酔薬,アミオダロン塩酸塩(注射),バルデナフィル塩酸塩水和物,モキシフロキサシン塩酸塩,トレミフェンクエン酸塩,フィンゴリモド塩酸塩,エリグルスタット酒石酸塩,シポニモド フマル酸又はラスクフロキサシン塩酸塩(注射)を投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)心筋抑制のある麻酔薬(シクロプロパン等)〔[2.9参照]〕〔循環不全を来すおそれがあるので,併用しない/相加的に作用(交感神経抑制作用)を増強させる〕2)アミオダロン塩酸塩(注射)<アンカロン注>,バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>,モキシフロキサシン塩酸塩<アベロックス>,トレミフェンクエン酸塩<フェアストン>,フィンゴリモド塩酸塩<イムセラ,ジレニア>,ラスクフロキサシン塩酸塩(注射)<ラスビック>〔[2.9参照]〕〔QT延長を増強し,心室性頻拍(torsade de pointesを含む)等を起こすおそれ/相加的にQT延長作用を増強させる〕3)エリグルスタット酒石酸塩<サデルガ>〔[2.9参照]〕〔QT延長等を生じるおそれ/相加的にQT延長作用を増強させる〕4)シポニモド フマル酸<メーゼント>〔[2.9参照]〕〔Torsade de pointes等の重篤な不整脈を生じるおそれ/シポニモド フマル酸の投与により心拍数が減少するため,併用により不整脈を増強〕

効能・効果

生命に危険のある次の再発性不整脈で他の抗不整脈薬が無効か,又は使用できない場合/心室頻拍,心室細動。

用法・用量

1日80mgから開始,効果不十分な場合1日320mgまで漸増,1日2回分割経口投与。

用法・用量に関連する使用上の注意

増量する場合,心電図のモニタリングができるように適切な期間(1~2週間)投与後実施。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】心室細動(0.7%),心室頻拍,Torsade de pointes,洞停止,完全房室ブロック,心不全(0.7%),心拡大(0.7%)〔本剤の催不整脈作用による心室細動あるいは心室頻拍,Torsade de pointes,洞停止,完全房室ブロック,心不全,心拡大の症状が発現。心室細動,心室頻拍又はTorsade de pointesの場合には下記の処置法を考慮。直流除細動,経静脈ペーシング,エピネフリンの投与,硫酸マグネシウムの投与〕

投与期間制限

なし

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