基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

禁忌

【2.1】うっ血性心不全〔本剤は陰性変力作用を有し,心不全症状を更に悪化させるおそれ〕【2.2】高度の房室ブロック,高度の洞房ブロック〔本剤は房室伝導,洞房伝導を抑制する作用を有し,刺激伝導を更に悪化させるおそれ。[9.1.2参照]〕【2.3】心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍〔突然死に関する臨床試験(CAST)の結果,このような患者では本剤投与により死亡率が増加するとの報告。[15.1参照]〕【2.4】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕【2.5】リトナビルを投与中〔[10.1参照]〕【2.6】ミラベグロンを投与中〔[10.1参照]〕【2.7】テラプレビルを投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)リトナビル<ノービア>〔[2.5参照]〕〔不整脈,血液障害,痙攣等の重篤な副作用を起こすおそれ/リトナビルのチトクロムP450に対する競合的阻害作用により,併用した場合,本剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測〕2)ミラベグロン<ベタニス>〔[2.6参照]〕〔QTが延長し,心室性不整脈(torsade de pointesを含む)等を起こすおそれ/本剤並びにミラベグロンは催不整脈作用を有する。また,ミラベグロンのチトクロムP450(CYP2D6)阻害作用により,本剤の血中濃度が上昇〕3)テラプレビル<テラビック>〔[2.7参照]〕〔QTが延長し,心室性不整脈(torsade de pointesを含む)等を起こすおそれ/本剤並びにテラプレビルはQT延長作用を有する〕

効能・効果

次の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか,又は無効の場合/〔成人〕頻脈性不整脈(発作性心房細動・粗動,心室性),〔小児〕頻脈性不整脈(発作性心房細動・粗動,発作性上室性,心室性)。

用法・用量

成人1日100mgから開始,効果が不十分な場合は200mgまで増量,1日2回分割経口投与。発作性心房細動・粗動は,年齢・症状により適宜減量。心室性は,年齢・症状により適宜増減。小児6ヶ月以上の乳児・幼児・小児1日50~100mg/m2,6ヶ月未満の乳児1日50mg/m2,2~3回分割経口投与。年齢・症状により適宜増減。1日最高200mg/m2。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】心室頻拍(torsades de pointesを含む)(0.1~5%未満),心室細動(0.1%未満),心房粗動(0.1~5%未満),高度房室ブロック(0.1~5%未満),一過性心停止(0.1%未満),洞停止(又は洞房ブロック)(0.1~5%未満),心不全の悪化(0.1~5%未満),Adams-Stokes発作(0.1%未満)〔投与中止。次の処置法を考慮。 1)消化器から未吸収薬の除去 2)ドパミン,ドブタミン,イソプレナリン等の強心薬投与 3)IABP等の補助循環 4)ペーシングや電気的除細動。[8.1,13.2参照]〕【11.1.2】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が発現〕

投与期間制限

なし

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