基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

警告

本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ実施する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する

禁忌

【2.1】本剤(成分)に重篤な過敏症の既往歴【2.2】髄腔内には投与しない〔[14.2.2参照]〕

効能・効果

ビンブラスチン硫酸塩通常療法次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解/悪性リンパ腫,絨毛性疾患(絨毛癌,破壊胞状奇胎,胞状奇胎),再発又は難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍),ランゲルハンス細胞組織球症。M-VAC療法尿路上皮癌。

用法・用量

〔ビンブラスチン硫酸塩通常療法〕悪性リンパ腫,絨毛性疾患初め週1回0.1mg/kg,静注。ついで0.05mg/kgずつ増量して,週1回0.3mg/kgを静注。年齢・症状により適宜増減。胚細胞腫瘍確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い,1日0.11mg/kg,1日1回2日間静注。19~26日間休薬。これを1コースとし,繰り返す。ランゲルハンス細胞組織球症1回6mg/m2,導入療法は週1回,維持療法は2~3週に1回,静注。状態により適宜減量。〔M-VAC療法〕1回3mg/m2,静注。前回の投与により副作用が現れた場合は,減量又は副作用が消失するまで休薬。年齢・症状により適宜減量。標準的な投与量・投与方法は,メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与後,2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2,ドキソルビシン塩酸塩30mg/m2及びシスプラチン70mg/m2,静注。15日目及び22日目に,メトトレキサート30mg/m2,ビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静注。これを1コースとして4週ごとに繰り返す。以上,1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解後使用。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】骨髄抑制〔汎血球減少,白血球減少(43.8%),血小板減少(12.1%),貧血(2.6%)が発現。投与中止。なお,致命的な感染症(敗血症,肺炎等)や臓器出血等に至った報告。[8.1参照]〕【11.1.2】知覚異常,末梢神経炎,痙攣,錯乱,昏睡,昏蒙〔投与量を減量するか投与中止〕【11.1.3】イレウス,消化管出血【11.1.4】ショック,アナフィラキシー〔ショック,アナフィラキシー(蕁麻疹,呼吸困難,血管浮腫,血圧低下等)が発現〕【11.1.5】心筋虚血〔心筋梗塞,狭心症,心電図上虚血所見が発現したとの報告〕【11.1.6】脳梗塞【11.1.7】難聴〔一過性又は永続的な難聴が発現〕【11.1.8】呼吸困難及び気管支痙攣【11.1.9】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム増加,高張尿,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群が発現。投与中止。水分摂取の制限等を行う〕【11.1.10】間質性肺炎

投与期間制限

なし

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