基本情報
最終更新日時:2024年8月7日14時24分

警告

【1.1】本剤は,緊急時に十分に対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,電子添文を参照して,適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性(特に,間質性肺疾患の初期症状,服用中の注意事項,死亡に至った症例があること等に関する情報),非小細胞肺癌の治療法等を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤の投与により間質性肺疾患が現れ,死亡に至った症例が報告されているので,投与期間中にわたり,初期症状(呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等,観察を十分に行う。異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行う。また,特に治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で,間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行う〔[8.1,9.1.1,11.1.1参照]〕【1.3】本剤投与開始前に,胸部CT検査及び問診を実施し,間質性肺疾患の合併又は既往歴がないことを確認した上で,投与の可否を慎重に判断する〔[9.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌。EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法。

用法・用量

1日1回80mg,経口投与。術後補助療法の場合,投与期間は36ヶ月間まで。状態により適宜減量。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】間質性肺疾患(3.3%)〔間質性肺炎,肺臓炎等が発現。投与中止。ステロイド治療を行う。[1.2,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】QT間隔延長(7.4%)〔[8.2,9.1.2参照]〕【11.1.3】血小板減少(9.2%),好中球減少(8.1%),白血球減少(10%),貧血(4.6%)〔[8.3参照]〕【11.1.4】肝機能障害(8.5%)〔ALT,AST,ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害が発現。[8.4参照]〕【11.1.5】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑(0.3%)【11.1.6】うっ血性心不全,左室駆出率低下

投与期間制限

なし

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