基本情報
最終更新日時:2024年10月3日14時56分

警告

【1.1】本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤の投与により間質性肺疾患が現れることがあるので,初期症状(息切れ,呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び胸部CT検査等の実施など,観察を十分に行う。異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行う。また,治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で,間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行う〔[8.1,9.1.1,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌。ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法。再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫。

用法・用量

切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌成人1回300mg,1日2回経口投与。非小細胞肺癌における術後補助療法成人1回600mg,1日2回食後経口投与。投与期間は24ヶ月間まで。状態により適宜減量。未分化大細胞リンパ腫1回300mg,1日2回経口投与。ただし体重35kg未満の1回量は150mg。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】間質性肺疾患(4%)〔[1.2,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】肝機能障害〔AST,ALT,ビリルビン等の増加を伴う肝機能障害が発現。[8.2,9.3.1参照]〕【11.1.3】好中球減少(8%),白血球減少(5.4%)〔[8.3参照]〕【11.1.4】消化管穿孔〔異常が認められた場合には,内視鏡,腹部X線,CT等の必要な検査を行う。投与中止〕【11.1.5】血栓塞栓症〔肺塞栓症等が発現〕【11.1.6】腎機能障害(1%)〔[8.4参照]〕

投与期間制限

なし

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