基本情報
最終更新日時:2024年11月7日16時52分

警告

【1.1】本剤は,緊急時に十分に対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,添付文書を参照して,適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性(特に,間質性肺疾患の初期症状,服用中の注意事項,死亡に至った症例があること等に関する情報)を十分に説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤の投与により間質性肺疾患が現れ,死亡に至った症例が報告されているので,初期症状(呼吸困難,咳嗽,発熱等)の確認及び定期的な胸部画像検査の実施等,観察を十分に行う。異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行う。また,治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で,間質性肺疾患等の重篤な副作用発現に関する観察を十分に行う〔[8.1,9.1.1,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴

効能・効果

EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌。

用法・用量

1日1回40mg,空腹時経口投与。状態により適宜増減。1日1回50mgまで増量可。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】間質性肺疾患(1.3%)〔間質性肺疾患(間質性肺炎,肺浸潤,肺臓炎,急性呼吸窮迫症候群,アレルギー性胞隔炎等)が発現。死亡に至った症例も報告。投与中止。ステロイド治療を行う。[1.2,7.1,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】重度の下痢(14.4%)〔重度の下痢に伴って脱水症状をきたし,急性腎不全に至った症例も報告。止瀉薬(ロペラミド等)の投与,補液を行う。[7.1参照]〕【11.1.3】重度の皮膚障害(16.6%)(重度の発疹,ざ瘡等)〔必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導。[7.1参照]〕【11.1.4】肝不全,肝機能障害(2.2%)〔ALT,AST,ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害が発現。肝不全により死亡に至った症例も報告。[7.1,8.2,9.3.1参照]〕【11.1.5】心障害(0.4%)〔左室駆出率低下が現れ,心不全等の重篤な心障害が発現。[7.1,8.3,9.1.2,9.1.3参照]〕【11.1.6】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑〔中毒性表皮壊死融解症,皮膚粘膜眼症候群,多形紅斑等の重篤な水疱性・剥脱性の皮膚障害が発現。[7.1参照]〕【11.1.7】消化管潰瘍(0.4%),消化管出血〔異常が認められた場合には,内視鏡,腹部X線,CT等の必要な検査を行う。[7.1参照]〕【11.1.8】急性膵炎〔腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等の異常が認められた場合には投与中止。[7.1参照]〕

投与期間制限

なし

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