基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時9分

効能・効果

汎発性血管内血液凝固症候群の治療。血液透析・人工心肺その他の体外循環装置使用時の血液凝固の防止。血管カテーテル挿入時の血液凝固の防止。輸血及び血液検査の際の血液凝固の防止。血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺塞栓症,脳塞栓症,四肢動脈血栓塞栓症,手術中・術後の血栓塞栓症等)の治療・予防。

用法・用量

静脈内点滴注射法10,000~30,000単位を5%ブドウ糖注射液,生理食塩液,リンゲル液1,000mLで希釈し,最初30滴/分前後の速度で点滴静注。続いて全血凝固時間又はWBAPTTが投与前の2~3倍になれば20滴/分前後の速度で点滴静注。静脈内間歇注射法1回5,000~10,000単位を4~8時間ごとに静注。注射開始3時間後から2~4時間ごとに全血凝固時間又はWBAPTTを測定し,投与前の2~3倍になるようコントロールする。輸血及び血液検査の際の血液凝固防止法輸血時は血液100mLに対して400~500単位,血液検査時は血液20~30mLに対して100単位使用。体外循環時の使用法【1】人工腎では各患者の適切な使用量を透析前に各々のヘパリン感受性試験の結果に基づいて算出。全身ヘパリン化法の場合,通常透析開始に先立って1,000~3,000単位を投与し,透析開始後は500~1,500単位/時を持続的に,又は1時間ごとに500~1,500単位を間歇的に追加。局所へパリン化法の場合,1,500~2,500単位/時を持続注入し,体内灌流時にプロタミン硫酸塩で中和する。【2】術式・方法によって多少異なるが,人工心肺灌流時には150~300単位/kgを投与し,更に体外循環時間の延長とともに必要に応じ適宜追加。体外循環後は術後出血を防止し,ヘパリンの作用を中和するためにプロタミン硫酸塩を用いる。皮下注射・筋肉内注射法1回5,000単位,4時間ごとに皮下注又は筋注。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔血圧低下,意識低下,呼吸困難,チアノーゼ,蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.2】出血(脳出血,消化管出血,肺出血,硬膜外血腫,後腹膜血腫,腹腔内出血,術後出血,刺入部出血等)〔[8.1,8.4,9.1.1-9.1.3参照]〕【11.1.3】血小板減少,HIT等に伴う血小板減少・血栓症〔著明な血小板減少が発現。HITはヘパリン血小板第4因子複合体に対する自己抗体(HIT抗体)の出現による免疫学的機序を介した病態であり,著明な血小板減少と脳梗塞,肺塞栓症,深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞,回路内閉塞等を伴う。また,投与終了数週間後に,HITが遅延して発現したとの報告もある。血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与中止。[8.5,9.1.5,15.1.2参照]〕

投与期間制限

なし

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