基本情報
最終更新日時:2022年5月6日12時18分

警告

本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤が適切と判断される症例についてのみ実施する。適応患者の選択にあたっては,本剤及び各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意する。また,治療開始に先立ち,患者またはその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

HER2陽性の乳癌。がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌。

効能・効果に関連する使用上の注意

HER2陽性の早期乳癌の術後患者:再発リスクが高い患者を対象。

用法・用量

乳癌はトラスツズマブ(遺伝子組換え)と他の抗悪性腫瘍剤と併用,結腸・直腸癌はトラスツズマブ(遺伝子組換え)と併用。1日1回,初回投与時840mg,2回目以降420mg,60分かけて3週間間隔で点滴静注。乳癌で術前・術後薬物療法の場合,投与期間は12ヶ月間まで。初回の忍容性が良好であれば2回目以降の投与時間は30分まで短縮可。

用法・用量に関連する使用上の注意

何らかの理由により予定された投与が遅れた場合,次の投与が望ましい/前回投与日から6週間未満:420mgを投与,前回投与日から6週間以上:改めて初回量の840mgを投与し,次回以降420mgを3週間間隔で投与。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】好中球減少症,白血球減少症〔発熱性好中球減少症(4.1%),好中球減少症(16.9%),白血球減少症(7.2%)が発現。感染症により死亡に至った例も報告。[8.2参照]〕【11.1.2】Infusion reaction(4.8%)〔悪寒,発熱,疲労,悪心,紅斑,高血圧,呼吸困難等を含むInfusion reactionが発現。投与中又は投与開始後24時間以内に多く報告。また,2回目以降の投与時にもInfusion reactionが発現。投与中にこれらの異常が認められた場合には本剤の投与速度を遅らせる,又は投与中断。症状が回復するまで患者の状態を十分に観察。重篤なInfusion reactionが現れた場合には直ちに投与中止。以降,本剤を再投与しない〕【11.1.3】アナフィラキシー(0.1%),過敏症(2.9%)【11.1.4】間質性肺疾患(0.3%)【11.1.5】腫瘍崩壊症候群〔異常が認められた場合には投与中止。適切な処置(生理食塩液,高尿酸血症治療剤等の投与,透析等)を行うとともに,症状が回復するまで患者の状態を十分に観察。[8.3参照]〕

投与期間制限

なし

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