基本情報
最終更新日時:2023年3月28日17時22分

警告

【1.1】本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤が適切と判断される症例についてのみ実施する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】肺臓炎,間質性肺炎等の間質性肺疾患が現れ,死亡に至る例も報告されているので,初期症状(呼吸困難,咳嗽,疲労,肺浸潤等)の確認及び胸部X線検査の実施等,観察を十分に行う。また,異常が認められた場合には,投与中止等の適切な処置を行う〔[9.1.1,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)・トラスツズマブ(遺伝子組換え)に過敏症(過敏症と鑑別困難で死亡につながるおそれのある重篤なInfusion reactionを含む)の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

HER2陽性の手術不能又は再発乳癌。HER2陽性の乳癌における術後薬物療法。

効能・効果に関連する使用上の注意

トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びタキサン系抗悪性腫瘍剤による化学療法の治療歴のある患者に投与。

用法・用量

1回3.6mg/kg,3週間間隔で点滴静注。術後薬物療法の場合,投与回数は14回まで。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】間質性肺疾患(1.3%)〔呼吸困難,咳嗽,疲労,肺浸潤,急性呼吸窮迫症候群等の症状を伴う肺臓炎又は間質性肺炎が発現。死亡に至った例も報告。[1.2,9.1.1,10.2参照]〕【11.1.2】心障害(2.4%)〔左室駆出率(LVEF)低下,うっ血性心不全等の心障害が発現。重度の心障害に至った例も報告。[8.1,9.1.2,9.1.3参照]〕【11.1.3】過敏症(1.7%)〔アナフィラキシー等の重度の過敏症が発現〕【11.1.4】Infusion reaction(5.4%)〔呼吸困難,低血圧,喘鳴,気管支痙攣,頻脈,紅潮,悪寒,発熱等を含むInfusion reactionが発現。投与中又は投与開始後24時間以内に多く報告。これらの症状は,主に本剤の初期の投与時に現れやすい。異常が認められた場合には投与中止。症状が回復するまで患者の状態を十分に観察。また,重度のInfusion reactionが現れた場合には直ちに投与中止〕【11.1.5】肝機能障害(28.2%),肝不全〔AST増加(23.2%),ALT増加(18.5%),血中ビリルビン増加(5.1%)等の肝機能障害が発現。肝機能検査値異常を伴う重度の肝機能障害,肝不全が認められ,死亡に至った例も報告。また,結節性再生性過形成が現れることがあるので,結節性再生性過形成が診断された場合には投与中止。[8.2参照]〕【11.1.6】血小板減少症(28%)〔頭蓋内出血等の重度の出血(0.2%)により死亡に至った例も報告。[8.3,9.1.4参照]〕【11.1.7】末梢神経障害(13.8%)〔しびれ等の末梢神経障害が発現〕

投与期間制限

なし

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