基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時11分

禁忌

<効能共通>【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】ケトプロフェン(注射剤,坐剤)を投与中〔[10.1参照]〕【2.3】チザニジン塩酸塩を投与中〔[10.1参照]〕【2.4】ロミタピドメシル酸塩を投与中〔[10.1参照]〕 <炭疽以外>【2.5】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5.1参照]〕 <複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,嚢胞性線維症,炭疽以外>【2.6】小児等〔[9.7.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)ケトプロフェン(注射剤,坐剤)<カピステン等>〔[2.2参照]〕〔痙攣を起こすおそれ/併用により,ニューキノロン系抗菌剤のGABAA受容体への阻害作用が増強され,痙攣が誘発される。てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴,腎障害では特に注意〕2)チザニジン塩酸塩<テルネリン>〔[2.3参照]〕〔チザニジンのCmaxが7倍,AUCが10倍それぞれ上昇し,血圧低下,傾眠,めまい等が現れたとの報告。チザニジンの作用を増強させるおそれ/チザニジンの肝での代謝を阻害し,チザニジンの血中濃度を上昇させる〕3)ロミタピドメシル酸塩<ジャクスタピッド>〔[2.4参照]〕〔ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれ/ロミタピドの代謝酵素(CYP3A4)が阻害される〕

効能・効果

〔成人〕<適応菌種>本剤感性のブドウ球菌属,腸球菌属,炭疽菌,大腸菌,クレブシエラ属,エンテロバクター属,緑膿菌,レジオネラ属。<適応症>敗血症,外傷・熱傷・手術創等の二次感染,肺炎,腹膜炎,胆のう炎,胆管炎,炭疽。〔小児〕一般感染症:<適応菌種>本剤感性の炭疽菌,大腸菌,緑膿菌。<適応症>複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,炭疽。嚢胞性線維症における緑膿菌による呼吸器感染に伴う症状の改善。

用法・用量

〔成人〕1回400mg,1日2回,1時間かけて点滴静注。状態により1日3回に増量可。〔小児〕一般感染症複雑性膀胱炎,腎盂腎炎は1回6~10mg/kg,1日3回,1時間かけて点滴静注。炭疽は1回10mg/kg,1日2回,1時間かけて点滴静注。嚢胞性線維症1回10mg/kg,1日3回,1時間かけて点滴静注。以上,小児は成人の1回量400mgまで。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,浮腫,蕁麻疹等)が発現〕【11.1.2】偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎〔腹痛,頻回の下痢が現れた場合には直ちに投与中止〕【11.1.3】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし,急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が発現〕【11.1.4】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎が発現。投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.5】低血糖〔重篤な低血糖が発現。高齢者,特にスルホニル尿素系血糖降下剤併用患者で現れやすい〕【11.1.6】痙攣〔特に,腎機能が低下している患者や高齢者で現れやすい。[9.1.3参照]〕【11.1.7】骨髄抑制,汎血球減少,無顆粒球症,血小板減少【11.1.8】劇症肝炎,肝機能障害,黄疸〔劇症肝炎,著しいAST,ALT等の上昇を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.9】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑,急性汎発性発疹性膿疱症【11.1.10】急性腎障害,間質性腎炎【11.1.11】アキレス腱炎,腱断裂等の腱障害〔腱周辺の痛み,浮腫,発赤等の症状が認められた場合には投与中止。なお,外国において,投与終了数ヵ月後にこれらの症状を発現した症例も報告。[9.8.1参照]〕【11.1.12】錯乱,抑うつ等の精神症状【11.1.13】重症筋無力症の悪化〔[9.1.4参照]〕【11.1.14】血管炎【11.1.15】QT延長,心室頻拍(torsades de pointesを含む)〔[9.1.5参照]〕【11.1.16】大動脈瘤,大動脈解離〔[8.2,9.1.6参照]〕

投与期間制限

なし

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