基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

禁忌

【2.1】心不全・心不全の既往歴〔ピオグリタゾンでは,動物試験で循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており,また,臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告。[11.1.1,11.1.2参照]〕【2.2】重症ケトーシス,糖尿病性昏睡または前昏睡,1型糖尿病〔輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない〕【2.3】重篤な肝機能障害〔ピオグリタゾンは主に肝臓で代謝されるため,蓄積するおそれ。[9.3.1,16.6.2参照]〕【2.4】重篤な腎機能障害〔[9.2.1,16.6.1参照]〕【2.5】重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある者〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない〕【2.6】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.7】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

2型糖尿病(アログリプチン安息香酸塩及びピオグリタゾン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る)。

効能・効果に関連する使用上の注意

本剤は2型糖尿病治療の第一選択薬としての使用不可。

用法・用量

1日1回1錠,朝食前又は後に経口投与。

用法・用量に関連する使用上の注意

中等度以上の腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス50mL/分未満):本剤は使用せず,各単剤を併用。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】心不全〔増悪あるいは発症することがある。投与中は観察を十分に行い,浮腫,急激な体重増加,心不全症状・徴候(息切れ,動悸,心胸比増大,胸水等)がみられた場合には投与中止。ループ利尿剤等を投与。特に心不全発症のおそれのある心疾患の患者には注意。[2.1,8.1,8.2,9.1.1参照]〕【11.1.2】浮腫〔循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が発現。浮腫が認められた場合には減量あるいは中止。これらの処置によっても症状が改善しない場合には,必要に応じてループ利尿剤(フロセミド等)の投与等を考慮。なお,女性においてピオグリタゾンによる浮腫の発現が多くみられている(ピオグリタゾン国内臨床試験:男性4.2%(29/687例),女性12.2%(83/681例))。また,ピオグリタゾンによる浮腫の発現頻度は,糖尿病性合併症発症例は非発症例に比べ高い傾向にある(糖尿病性網膜症合併例10.4%(44/422例),糖尿病性神経障害合併例11.4%(39/342例),糖尿病性腎症合併例10.6%(30/282例))。これらの症例にあっては浮腫の発現に特に留意。[2.1,7.2,8.1,9.1.1,11.2参照]〕【11.1.3】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,ALP等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.4】低血糖(0.1~5%未満)〔低血糖症状が認められた場合,本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止あるいは減量。なお,DPP-4阻害剤で,スルホニルウレア剤又はインスリン製剤との併用で重篤な低血糖症状が現れ,意識消失を来す例も報告。低血糖症状が認められた場合には,糖質を含む食品を摂取。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤の併用時はブドウ糖を投与。[8.3,8.4,9.1.2,10.2,17.1.1,17.1.2,17.2.1参照]〕【11.1.5】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が発現〕【11.1.6】間質性肺炎〔咳嗽,呼吸困難,発熱,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検査を実施。間質性肺炎が疑われた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】急性膵炎〔持続的な激しい腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与中止。[8.6参照]〕【11.1.8】皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑【11.1.9】腸閉塞〔高度の便秘,腹部膨満,持続する腹痛,嘔吐等の異常が認められた場合には投与中止。[9.1.3参照]〕【11.1.10】類天疱瘡〔水疱,びらん等が現れた場合には,皮膚科医と相談し投与中止〕【11.1.11】胃潰瘍の再燃

投与期間制限

なし

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