基本情報
最終更新日時:2024年6月4日13時3分

警告

重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがある。用法及び用量,使用上の注意に特に留意する〔[8.4,11.1.2参照]〕

禁忌

【2.1】心不全・心不全の既往歴〔ピオグリタゾンでは,動物試験において循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられており,また,臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告。[11.1.1,11.1.3参照]〕【2.2】重篤な肝又は腎機能障害〔低血糖を起こすおそれ。[9.2.1,9.3.1,11.1.2参照]〕【2.3】重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病〔輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須〕【2.4】重症感染症,手術前後,重篤な外傷〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない〕【2.5】下痢,嘔吐等の胃腸障害〔低血糖を起こすおそれ。[11.1.2参照]〕【2.6】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕【2.7】本剤(成分)・スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴

効能・効果

2型糖尿病(ピオグリタゾン塩酸塩及びグリメピリドの併用による治療が適切と判断される場合に限る)。

効能・効果に関連する使用上の注意

本剤は2型糖尿病治療の第一選択薬としての使用不可。

用法・用量

1日1回1錠,朝食前又は後に経口投与。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】心不全〔心不全が増悪あるいは発症。浮腫,急激な体重増加,心不全症状・徴候(息切れ,動悸,心胸比増大,胸水等)がみられた場合には投与中止。ループ利尿剤を投与。特に心不全発症のおそれのある心疾患の患者には注意。[2.1,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】低血糖(1.6%)〔初期症状として脱力感,高度の空腹感,発汗等が発現。なお,徐々に進行する低血糖では,精神障害,意識障害等が主である場合があるので注意。また,本剤の投与により低血糖症状(脱力感,高度の空腹感,発汗,動悸,振戦,頭痛,知覚異常,不安,興奮,神経過敏,集中力低下,精神障害,意識障害,痙攣等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与。なお,低血糖症状が認められた場合,本剤あるいは併用している糖尿病用薬を一時的に中止あるいは減量。また,低血糖は投与中止後,臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。[1.,2.2,2.5,7.3,8.4,8.5,9.1.2,9.2.1,9.2.2,9.3.1,9.3.2,9.5,9.8,10.2,13.1,13.2.1-13.2.3,15.1.3参照]〕【11.1.3】浮腫(8.1%)〔循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が発現。減量あるいは中止によっても症状が改善しない場合には,必要に応じてループ利尿剤(フロセミド等)を投与。ピオグリタゾンによる浮腫の発現頻度は,糖尿病性網膜症合併例で10.4%(44/422例),糖尿病性神経障害合併例で11.4%(39/342例),糖尿病性腎症合併例で10.6%(30/282例)であり,糖尿病性合併症発症例は非発症例に比べ高い傾向にある。これらの症例にあっては浮腫の発現に特に留意。[2.1,7.1,7.3,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.4】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,ALP等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸が発現。[8.3参照]〕【11.1.5】汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血,血小板減少【11.1.6】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が発現〕【11.1.7】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検査を実施。異常が認められた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.8】胃潰瘍の再燃【11.1.9】再生不良性貧血〔再生不良性貧血が現れることが他のスルホニルウレア剤で報告〕

投与期間制限

なし

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