基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

禁忌

本剤(成分)・ピペリジン誘導体に過敏症の既往歴

効能・効果

アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制。

用法・用量

アルツハイマー型1日1回3mgから開始,1~2週間後に5mgに増量し,経口投与。高度のアルツハイマー型認知症患者は,5mgで4週間以上経過後,10mgに増量。症状により適宜減量。レビー小体型1日1回3mgから開始,1~2週間後に5mgに増量し,経口投与。5mgで4週間以上経過後,10mgに増量。症状により5mgまで減量可。開始12週間後までを目安に,認知機能検査,患者及び家族・介護者から自他覚症状の聴取等による有効性評価を行い,認知機能,精神症状・行動障害,日常生活動作等を総合的に評価してベネフィットがリスクを上回ると判断できない場合は投与中止。投与継続を判断した場合であっても,定期的に有効性評価を行い,継続の可否を判断する。

用法・用量に関連する使用上の注意

3mg/日投与は有効用量ではなく,消化器系副作用の発現を抑える目的なので,原則として1~2週間を超えて使用しない。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】QT延長(0.1~1%未満),心室頻拍(torsade de pointesを含む),心室細動,洞不全症候群,洞停止,高度徐脈,心ブロック(洞房ブロック,房室ブロック)(0.1~1%未満),失神(0.1~1%未満)〔心停止に至ることがある。[9.1.1参照]〕【11.1.2】心筋梗塞,心不全(各0.1%未満)【11.1.3】消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)(0.1%未満),十二指腸潰瘍穿孔,消化管出血(0.1%未満)〔本剤のコリン賦活作用による胃酸分泌及び消化管運動の促進によって消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍),十二指腸潰瘍穿孔,消化管出血が発現〕【11.1.4】肝炎,肝機能障害(0.1~1%未満),黄疸【11.1.5】脳性発作(てんかん,痙攣等)(0.1~1%未満),脳出血,脳血管障害(各0.1%未満)【11.1.6】錐体外路障害(アルツハイマー型認知症:0.1~1%未満,レビー小体型認知症:9.5%)〔寡動,運動失調,ジスキネジア,ジストニア,振戦,不随意運動,歩行異常,姿勢異常,言語障害等の錐体外路障害が発現。[8.1参照]〕【11.1.7】悪性症候群(Syndrome malin)(0.1%未満)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水・電解質管理等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある〕【11.1.8】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕【11.1.9】呼吸困難(0.1%未満)【11.1.10】急性膵炎(0.1%未満)【11.1.11】急性腎障害(0.1%未満)【11.1.12】原因不明の突然死(0.1%未満)【11.1.13】血小板減少(0.1%未満)

投与期間制限

なし

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