基本情報
最終更新日時:2024年6月4日15時4分

警告

【1.1】ショック等の重篤な副作用が現れることがある〔[8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.1,11.1.2,11.1.11参照]〕【1.2】本剤は尿路・血管用造影剤であり,特に高濃度製剤(370mgI/mL)については脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので,脳槽・脊髄造影には使用しない〔[14.2.1参照]〕

禁忌

【2.1】ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴〔[8.1参照]〕【2.2】重篤な甲状腺疾患〔ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず,症状が悪化するおそれ。[9.1.14参照]〕

効能・効果

デジタルX線撮影法による動脈性血管撮影,コンピューター断層撮影における造影,静脈性尿路撮影,逆行性尿路撮影。

用法・用量

動脈性血管撮影5~50mL。CTスキャンによる造影200mL。通常,点滴静注。静脈性尿路撮影200mL。通常,点滴静注。逆行性尿路撮影10~400mL。以上を1回量として使用。年齢・体重・症状・目的により適宜増減。

重大な副作用・国内1

I効能共通:【11.1.1】ショック〔ショック(遅発性を含む)を起こし,失神,意識消失,呼吸困難,呼吸停止,心停止等の症状が発現。また,軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合がある。[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9参照]〕【11.1.2】アナフィラキシー〔呼吸困難,咽・喉頭浮腫,顔面浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)が発現。[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.11参照]〕【11.1.3】腎不全〔急性腎障害が発現。[8.6,9.1.5,9.1.10,9.1.13,9.2.1,9.2.2参照]〕【11.1.4】急性呼吸窮迫症候群,肺水腫〔急速に進行する呼吸困難,低酸素血症,両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には,必要に応じ適切な処置を行う〕【11.1.5】意識障害,失神〔ショックを伴わない意識障害,失神が発現。検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行う〕【11.1.6】血小板減少【11.1.7】痙攣発作〔発現した場合にはフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与〕【11.1.8】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現。[9.3.1,9.3.2参照]〕【11.1.9】心室細動,冠動脈攣縮〔[11.1.11参照]〕【11.1.10】皮膚障害(皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),急性汎発性発疹性膿疱症)〔発熱,紅斑,小膿疱,掻痒感,眼充血,口内炎等の症状が認められた場合には適切な処置を行う〕【11.1.11】アレルギー反応に伴う急性冠症候群〔[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.2,11.1.9参照]〕 II脳血管撮影:【11.1.12】せん妄,錯乱,健忘症,麻痺 III脳血管撮影,血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む),大動脈撮影:【11.1.13】造影剤脳症〔本剤が脳血管外に漏出し,意識障害,麻痺,失語,皮質盲等の中枢神経症状が発現。投与量は必要最小限とする〕

投与期間制限

なし

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