基本情報
最終更新日時:2024年5月8日13時29分

警告

【1.1】ショック等の重篤な副作用が現れることがある〔[8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.1,11.1.2,11.1.11参照]〕【1.2】本剤は尿路・血管用造影剤であり,特に高濃度製剤(370mgI/mL)については脳・脊髄腔内に投与すると重篤な副作用が発現するおそれがあるので,脳槽・脊髄造影には使用しない〔[14.2.1参照]〕

禁忌

【2.1】ヨード又はヨード造影剤に過敏症の既往歴〔[8.1参照]〕【2.2】重篤な甲状腺疾患〔ヨード過剰に対する自己調節メカニズムが機能できず,症状が悪化するおそれ。[9.1.14参照]〕

効能・効果

血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む),大動脈撮影,選択的血管撮影,四肢血管撮影,デジタルX線撮影法による静脈性血管撮影,デジタルX線撮影法による動脈性血管撮影,コンピューター断層撮影における造影,静脈性尿路撮影。

用法・用量

血管心臓撮影20~50mL。大動脈撮影30~50mL。選択的血管撮影5~40mL。四肢血管撮影20~50mL。静脈性血管撮影30~50mL。動脈性血管撮影3~30mL。原液又は生理食塩液で2~4倍に希釈。CTスキャンによる造影100mL。通常,50mL以上点滴静注。静脈性尿路撮影20~100mL。通常,50mL以上点滴静注。以上を1回量として使用。年齢・体重・症状・目的により適宜増減。

重大な副作用・国内1

I効能共通:【11.1.1】ショック〔ショック(遅発性を含む)を起こし,失神,意識消失,呼吸困難,呼吸停止,心停止等の症状が発現。また,軽度の過敏症状も重篤な症状に進展する場合がある。[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9参照]〕【11.1.2】アナフィラキシー〔呼吸困難,咽・喉頭浮腫,顔面浮腫等のアナフィラキシー(遅発性を含む)が発現。[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.11参照]〕【11.1.3】腎不全〔急性腎障害が発現。[8.6,9.1.5,9.1.10,9.1.13,9.2.1,9.2.2参照]〕【11.1.4】急性呼吸窮迫症候群,肺水腫〔急速に進行する呼吸困難,低酸素血症,両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には,必要に応じ適切な処置を行う〕【11.1.5】意識障害,失神〔ショックを伴わない意識障害,失神が発現。検査終了後も意識レベル等の観察を十分に行う〕【11.1.6】血小板減少【11.1.7】痙攣発作〔発現した場合にはフェノバルビタール等バルビツール酸誘導体又はジアゼパム等を投与〕【11.1.8】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現。[9.3.1,9.3.2参照]〕【11.1.9】心室細動,冠動脈攣縮〔[11.1.11参照]〕【11.1.10】皮膚障害(皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),急性汎発性発疹性膿疱症)〔発熱,紅斑,小膿疱,掻痒感,眼充血,口内炎等の症状が認められた場合には適切な処置を行う〕【11.1.11】アレルギー反応に伴う急性冠症候群〔[1.1,8.1-8.5,9.1.8,9.1.9,11.1.2,11.1.9参照]〕 II脳血管撮影:【11.1.12】せん妄,錯乱,健忘症,麻痺 III脳血管撮影,血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む),大動脈撮影:【11.1.13】造影剤脳症〔本剤が脳血管外に漏出し,意識障害,麻痺,失語,皮質盲等の中枢神経症状が発現。投与量は必要最小限とする〕

投与期間制限

なし

当該基本情報については、各種提供元のデータを基にメドピアが編集したものを掲載しています。 情報は毎月更新しておりますが、ご覧いただいた時点での最新情報ではない可能性があります。 最新の情報は、各製薬会社のホームページ、医薬品医療機器総合機構ホームページ(PMDA)、厚生労働省のホームページでご確認いただきますようお願いいたします。 もし掲載されている各種情報に誤りやご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。