基本情報
最終更新日時:2024年6月4日13時3分

警告

本剤と硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン,亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド,ニコランジル等)との併用により降圧作用が増強し,過度に血圧を下降させることがあるので,本剤投与の前に,硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し,本剤投与中及び投与後においても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されないよう十分注意する〔[2.2,10.1参照]〕。ただし,肺動脈性肺高血圧症の治療において一酸化窒素吸入療法と本剤の併用が治療上必要と判断される場合は,緊急時に十分対応できる医療施設において,肺動脈性肺高血圧症の治療に十分な知識と経験を持つ医師のもとで,慎重に投与する

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤を投与中〔[1.,10.1参照]〕【2.3】可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤を投与中〔[10.1参照]〕【2.4】重度の腎障害〔[9.2.1参照]〕【2.5】重度の肝障害〔[9.3.1参照]〕【2.6】チトクロムP450 3A4(CYP3A4)を強く阻害する薬剤を投与中〔[10.1参照]〕【2.7】CYP3A4を強く誘導する薬剤を長期的に投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン,亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド,ニコランジル等)〔[1.,2.2参照]〕〔降圧作用を増強するおそれ/NOはcGMPの産生を刺激し,一方,本剤はcGMPの分解を抑制することから,両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強〕2)sGC刺激剤(リオシグアト<アデムパス>)〔[2.3参照]〕〔血圧低下を起こすおそれ/細胞内cGMP濃度が増加し,全身血圧に相加的な影響を及ぼす〕3)CYP3A4を強く阻害する薬剤(イトラコナゾール<イトリゾール>,リトナビル含有製剤<ノービア,カレトラ,パキロビッド>,アタザナビル<レイアタッツ>,インジナビル<クリキシバン>,ネルフィナビル<ビラセプト>,サキナビル<インビラーゼ>,ダルナビル含有製剤<プリジスタ,プレジコビックス>,クラリスロマイシン<クラリス,クラリシッド>,テラプレビル<テラビック>,コビシスタット含有製剤<スタリビルド,ゲンボイヤ,プレジコビックス>,エンシトレルビル<ゾコーバ>)〔[2.6,16.7.1,16.7.2参照]〕〔強いCYP3A4阻害作用を有するケトコナゾール(400mg/日:経口剤,国内未発売)との併用により,本剤(20mg)のAUC及びCmaxが312%及び22%増加。また,リトナビル(200mg/1日2回投与)との併用により,本剤(20mg)のAUCが124%増加するとの報告/CYP3A4を強く阻害することによりクリアランスが高度に減少し,本剤の血漿中濃度が上昇するおそれ。また,臨床試験では除外されている〕4)CYP3A4を強く誘導する薬剤(リファンピシン<リファジン>,フェニトイン<アレビアチン,ヒダントール>,カルバマゼピン<テグレトール>,フェノバルビタール<フェノバール>)〔[2.7参照]〕〔リファンピシン(600mg/日)との併用により,本剤(10mg)のAUC及びCmaxがそれぞれ88%及び46%低下するとの報告/CYP3A4誘導によるクリアランスの増加により本剤の血漿中濃度が低下し,本剤の効果が減弱〕

効能・効果

肺動脈性肺高血圧症。

用法・用量

1日1回40mg,経口投与。

用法・用量に関連する使用上の注意

軽度・中等度の腎障害又は肝障害患者:1日1回20mg。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】過敏症(発疹,蕁麻疹,顔面浮腫,剥脱性皮膚炎,Stevens-Johnson症候群等)

投与期間制限

なし

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