フローラン
Flolan

剤型一覧

製造販売元

グラクソ・スミスクライン

一般的名称

エポプロステノールナトリウム静注用
英語:epoprostenol sodium

販売名 / 薬価

静注用フローラン0.5mg  / 7,104.0円

規格単位(薬価が適用される単位)

0.5mg1瓶

基本情報
最終更新日時:2024年8月7日14時22分

警告

【1.1】過度の血圧低下,低血圧性ショック,徐脈,意識喪失・意識障害等の重大な副作用が認められているので,本剤の投与は患者の状態を十分観察しながら行う【1.2】使用にあたっては,用法及び用量,用法及び用量に関連する注意を遵守する:(1.2.1)常に専用溶解液のみで溶解し,他の注射剤等と配合しない。他の注射剤,輸液等を併用投与する場合は,混合せず別の静脈ラインから投与する〔pHが低下し,安定性が損なわれ,本剤の有効成分の含量低下により投与量が不足する可能性。投与量の不足により十分な臨床効果が得られず,肺高血圧症状の悪化又は再発を来すおそれ。[14.1.1,14.2.1参照]〕 (1.2.2)外国で長期投与後の急激な中止により死亡に至った症例が報告されているので,本剤を休薬又は投与中止する場合は,徐々に減量する〔[11.参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】右心不全の急性増悪時〔血管拡張作用によりその病態をさらに悪化させるので,カテコールアミンの投与等の処置を行い,状態が安定するまでは投与しない〕【2.3】重篤な左心機能障害〔血管拡張作用により,その病態をさらに悪化させるおそれ〕【2.4】重篤な低血圧〔血管拡張作用により,その病態をさらに悪化させるおそれ。[9.1.2参照]〕【2.5】用量設定期(投与開始時)に肺水腫が増悪した者〔[9.1.3,11.1.2参照]〕

効能・効果

肺動脈性肺高血圧症。

効能・効果に関連する使用上の注意

先天性心疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症については,Eisenmenger症候群又は術後に肺高血圧の残存している患者にのみ使用。

用法・用量

専用溶解液を用いて溶解し,2ng/kg/分で,シリンジポンプ又は輸液ポンプにより持続静注を開始。症状・血圧・心拍数・血行動態等の状態をみながら,15分以上の間隔をおいて1~2ng/kg/分ずつ増量し,10ng/kg/分までの範囲で最適投与速度を決定。最適投与速度の決定は,増量時に潮紅(軽微なものを除く),頭痛,嘔気等の症状が軽度でも認められた場合には,その後の増量を中止し,それらの症状が消失しない場合には15分以上の間隔をおいて2ng/kg/分ずつ減量。その後は最適投与速度で維持し,症状により投与速度を適宜調節するが,症状・血圧・心拍数・血行動態等の状態をみながら,15分以上の間隔をおいて1~2ng/kg/分ずつ増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック状態(2.9%)〔過度の血圧低下や過度の徐脈に引き続き,意識喪失等のショック状態,尿量減少が発現。減量又は投与中止に加え輸液,カテコールアミン,アトロピン硫酸塩水和物の投与を行う。[9.1.1参照]〕【11.1.2】肺水腫〔[2.5,9.1.3参照]〕【11.1.3】甲状腺機能亢進症〔[8.3参照]〕【11.1.4】血小板減少(8.6%)〔[8.4参照]〕【11.1.5】腹水〔本剤や他の要因(右心不全,肝障害等)に起因する可能性などを考慮し原因検索の上,本剤に起因すると疑われる場合は本剤を減量又は中止〕

投与期間制限

なし

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