ドセタキセル水和物注射液
英語:docetaxel hydrate
ワンタキソテール点滴静注20mg/1mL / 5,799.0円
20mg1mL1瓶
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本剤の用量規制因子(Dose Limiting Factor,DLF)は好中球減少であり,本剤の使用により重篤な骨髄抑制(主に好中球減少),重症感染症等の重篤な副作用及び本剤との因果関係が否定できない死亡例が認められている。したがって,本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施する。また,次の者には投与しないなど適応患者の選択を慎重に行う:1)重篤な骨髄抑制のある者2)感染症を合併している者3)発熱を有し感染症の疑われる者。 治療の開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する〔[2.1-2.3,7.2,8.1,9.1.1参照]〕
【2.1】重篤な骨髄抑制〔重症感染症等を併発し,致命的となるおそれ。[1.参照]〕【2.2】感染症を合併している者〔感染症が増悪し,致命的となるおそれ。[1.参照]〕【2.3】発熱を有し感染症の疑われる者〔感染症が増悪し,致命的となるおそれ。[1.参照]〕【2.4】本剤・ポリソルベート80含有製剤に重篤な過敏症の既往歴〔本剤はポリソルベート80を含有する〕【2.5】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕
乳癌,非小細胞肺癌,胃癌,頭頸部癌,卵巣癌,食道癌,子宮体癌,前立腺癌。
前立腺癌:遠隔転移を有する又は去勢抵抗性の患者に投与。
乳癌,非小細胞肺癌,胃癌,頭頸部癌1日1回60mg/m2,1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注。状態により適宜増減。1回最高75mg/m2。卵巣癌1日1回70mg/m2,1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注。1回最高75mg/m2。状態により適宜増減。食道癌,子宮体癌1日1回70mg/m2,1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴静注。状態により適宜減量。前立腺癌1日1回75mg/m2,1時間以上かけて3週間間隔で点滴静注。状態により適宜減量。
【11.1.1】骨髄抑制〔汎血球減少,白血球減少(97.4%),好中球減少(発熱性好中球減少を含む)(95.8%),ヘモグロビン減少(53.8%),血小板減少(14.3%)等が発現。[7.2,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】ショック症状(0.1%)・アナフィラキシー(0.3%)〔呼吸困難,気管支痙攣,血圧低下,胸部圧迫感,発疹等のショック症状・アナフィラキシーが発現。[8.3参照]〕【11.1.3】黄疸,肝不全,肝機能障害〔黄疸,肝不全,AST・ALT・ALPの著しい上昇等の重篤な肝障害が発現。[8.5参照]〕【11.1.4】急性腎障害(0.1%)〔急性腎障害等の重篤な腎障害が発現。[8.6,9.2参照]〕【11.1.5】間質性肺炎(0.4%),肺線維症〔放射線療法を併用している患者で同様の臨床症状(放射線肺臓炎)が発現。[9.1.2,10.2,15.1.4参照]〕【11.1.6】心不全(0.2%)〔[8.4参照]〕【11.1.7】播種性血管内凝固症候群(DIC)(0.1%)〔[8.7参照]〕【11.1.8】腸管穿孔(0.1%),胃腸出血(0.6%),虚血性大腸炎,大腸炎(0.1%)〔腹痛,吐血,下血,下痢等の症状が現れた場合には投与中止〕【11.1.9】イレウス【11.1.10】急性呼吸促迫症候群〔呼吸障害等がみられた場合には投与中止〕【11.1.11】急性膵炎〔血清アミラーゼ値等に異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.12】皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),多形紅斑〔皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(TEN),多形紅斑等の水疱性・滲出性皮疹が発現〕【11.1.13】心タンポナーデ,肺水腫,浮腫・体液貯留(0.7%)〔心タンポナーデ,肺水腫,緊急ドレナージを要する胸水,腹水等の重篤な浮腫・体液貯留が報告。[9.1.3,15.1.1参照]〕【11.1.14】心筋梗塞,静脈血栓塞栓症【11.1.15】感染症(2.3%)〔敗血症,肺炎等の感染症が報告。発症又は増悪した場合には,直ちに抗生剤の投与等を行う。日本人を対象とした臨床試験において,前立腺癌患者(70mg/m2)では他癌腫の患者(70mg/m2)よりも感染症等の発現割合が高かった。[8.1参照]〕【11.1.16】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低浸透圧血症を伴う低ナトリウム血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,痙攣,意識障害等の症状が現れた場合には投与中止。水分摂取の制限等を行う〕【11.1.17】重篤な口内炎等の粘膜炎【11.1.18】血管炎【11.1.19】末梢神経障害【11.1.20】四肢の脱力感等の末梢性運動障害【11.1.21】Radiation Recall現象
なし