ドルミカム
Dormicum

剤型一覧

  • ドルミカム注射液10mg

製造販売元

丸石製薬

一般的名称

ミダゾラム注射液
英語:midazolam

販売名 / 薬価

ドルミカム注射液10mg  / 115.0円

規格単位(薬価が適用される単位)

10mg2mL1管

基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

【1.1】呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる設備を有し,緊急時に十分な措置が可能な施設においてのみ用いる。呼吸抑制及び呼吸停止を引き起こすことがあり,速やかな処置が行われないために死亡又は低酸素脳症に至った症例が報告されている〔[7.2,7.4,8.1.1,8.1.2,8.4,8.6,8.7,11.1.2参照]〕【1.2】低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。急速静脈内投与後,重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている〔[9.7.3参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】急性閉塞隅角緑内障〔抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させるおそれ〕【2.3】重症筋無力症〔重症筋無力症の症状を悪化させるおそれ〕【2.4】HIVプロテアーゼ阻害剤,エファビレンツ,コビシスタットを含有する薬剤及びニルマトレルビル・リトナビルを投与中〔[10.1参照]〕【2.5】ショック,昏睡,バイタルサインの抑制がみられる急性アルコール中毒〔呼吸抑制や血圧低下等の症状を悪化させるおそれ〕

併用禁忌

【10.1】1)HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルを含有する薬剤<ノービア,カレトラ>,ネルフィナビル<ビラセプト>,アタザナビル<レイアタッツ>,ホスアンプレナビル<レクシヴァ>,ダルナビルを含有する薬剤<プリジスタ,プレジコビックス>),エファビレンツ<ストックリン>,コビシスタットを含有する薬剤<スタリビルド,ゲンボイヤ,プレジコビックス>〔[2.4参照]〕〔過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれ/これらの薬剤によるCYP3A4に対する競合的阻害作用により,本剤の血中濃度が上昇する〕2)ニルマトレルビル・リトナビル<パキロビッドパック>〔[2.4参照]〕〔過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれ/CYP3A4に対する競合的阻害作用により,本剤の血中濃度が上昇する〕

効能・効果

麻酔前投薬,全身麻酔の導入及び維持,集中治療における人工呼吸中の鎮静,歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静。

用法・用量

麻酔前投薬成人0.08~0.10mg/kg,修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児0.08~0.15mg/kg,手術前30分~1時間に筋注。全身麻酔の導入及び維持成人0.15~0.30mg/kg,静注。必要に応じ初回量の半量ないし同量を追加投与。静注は,なるべく太い静脈を選んで,できるだけ緩徐に(1分間以上かけて)注射。集中治療における人工呼吸中の鎮静〔導入〕成人初回0.03mg/kg,少なくとも1分以上かけて静注。より確実な導入が必要な場合の初回量は,0.06mg/kgまで。必要に応じ,0.03mg/kgを少なくとも5分以上の間隔をあけて追加投与。初回投与・追加投与の総量0.3mg/kgまで。修正在胎45週以上の小児初回0.05~0.20mg/kg,少なくとも2~3分以上かけて静注。必要に応じ,初回量と同量を少なくとも5分以上の間隔をあけて追加投与。〔維持〕成人0.03~0.06mg/kg/時より持続静注を開始。鎮静状態により適宜増減。推奨範囲0.03~0.18mg/kg/時。修正在胎45週以上の小児0.06~0.12mg/kg/時より持続静注を開始。鎮静状態により適宜増減。投与速度の増減は25%の範囲内。修正在胎45週未満の小児のうち,修正在胎32週未満は0.03mg/kg/時,修正在胎32週以上は0.06mg/kg/時より持続静注を開始。鎮静状態により適宜増減。歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静成人初回1~2mg,静注。必要に応じ,0.5~1mgを少なくとも2分以上の間隔をあけて追加投与。いずれもできるだけ緩徐に(1~2mg/分)投与。初回の目標鎮静レベルに至るまでの初回投与・追加投与の総量5mgまで。以上,年齢・感受性・全身状態・手術術式・麻酔方法等により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】依存性〔連用により,薬物依存が発現。投与量の急激な減少ないし中止により,痙攣発作,せん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想,不随意運動等の離脱症状が発現。投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行う〕【11.1.2】無呼吸,呼吸抑制,舌根沈下(0.1~5%未満)〔[1.1,8.1.1,9.1.1,9.1.8参照]〕【11.1.3】アナフィラキシーショック【11.1.4】心停止〔[9.1.1参照]〕【11.1.5】心室頻拍,心室性頻脈〔心疾患患者において心室頻拍,心室性頻脈が発現。投与中には循環動態の変化に十分注意する〕【11.1.6】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理とともにダントロレンナトリウムの投与等を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎障害へと移行することがある〕

投与期間制限

なし

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