マブキャンパス
MabCampath

剤型一覧

  • マブキャンパス点滴静注30mg

製造販売元

サノフィ

一般的名称

アレムツズマブ(遺伝子組換え)注射液
英語:alemtuzumab (genetical recombination)

販売名 / 薬価

マブキャンパス点滴静注30mg  / 90,907.0円

規格単位(薬価が適用される単位)

30mg1mL1瓶

基本情報
最終更新日時:2023年9月5日11時21分

警告

【1.1】本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療又は造血幹細胞移植に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤が適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤の投与により,低血圧,悪寒,発熱,呼吸困難,発疹,気管支痙攣等のinfusion reactionが現れ,死亡に至った症例も報告されている。本剤投与中は患者を注意深くモニタリングし,重度のinfusion reactionが認められた場合は直ちに本剤の投与を中止し,適切な処置を行う〔[7.1,11.1.2参照]〕【1.3】本剤の投与により,末梢血リンパ球の減少が現れ,治療終了後も持続することなど,免疫抑制作用により,細菌,ウイルス,真菌,寄生虫による感染症が生じる又は悪化する可能性がある。また,重篤な感染症により死亡に至った症例が報告されている。本剤投与に先立って感染症対策を講じるとともに,本剤投与中は患者の状態を十分観察し,異常が認められた場合には適切な処置を行う〔[8.2,8.3,9.1.5-9.1.7,11.1.3,11.1.9参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)・マウス蛋白質由来製品に過敏症又はアナフィラキシーの既往歴【2.2】重篤な感染症を合併している者【2.3】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

再発又は難治性の慢性リンパ性白血病。同種造血幹細胞移植の前治療。

用法・用量

慢性リンパ性白血病1日1回3mg,連日点滴静注から開始。1日1回10mgを連日点滴静注後,1日1回30mgを週3日隔日点滴静注。投与は開始から12週間まで。状態により適宜減量。同種造血幹細胞移植1日1回0.16mg/kg,6日間点滴静注。

用法・用量に関連する使用上の注意

【1】infusion reactionを軽減するため,投与前に抗ヒスタミン剤及び解熱鎮痛剤を投与。【2】慢性リンパ性白血病:Grade3以上のinfusion reactionが認められない場合,1日1回3mgの連日点滴静注では1日1回10mgの連日点滴静注に,1日1回10mgの連日点滴静注では1日1回30mgの週3回隔日点滴静注に増量可。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】血球減少〔顆粒球減少症,無顆粒球症,単球減少(0.7%),汎血球減少(3.3%),好中球減少(13.2%),白血球減少(1.3%),血小板減少(7.2%),貧血(6.6%),骨髄機能不全(1.3%)が発現。重篤な血球減少も報告。[7.6,8.1,9.1.4参照]〕【11.1.2】Infusion reaction(97.4%)〔低血圧,悪寒,発熱,呼吸困難,発疹,気管支痙攣等のinfusion reactionが発現。これらの症状は投与開始1週間以内に最も頻度が高いことが報告。[1.2,7.1,9.1.3,10.2参照]〕【11.1.3】感染症(53.3%)〔細菌,真菌,ウイルス又は原虫による感染症が発現又は再活性化することがある。重篤な感染症が認められた場合,症状が回復するまで休薬。[1.3,8.2,8.3,9.1.5-9.1.7参照]〕【11.1.4】免疫障害〔自己免疫性溶血性貧血(0.7%),自己免疫性血小板減少症,自己免疫性肝炎,再生不良性貧血,自己免疫性脳炎,ギラン・バレー症候群,慢性炎症性脱髄性多発神経炎,輸血後移植片対宿主病,甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症,糸球体腎炎等の免疫障害が発現。死亡に至った症例も報告。自己免疫性溶血性貧血又は自己免疫性血小板減少症が認められた場合は投与中止。[8.6参照]〕【11.1.5】腫瘍崩壊症候群〔死亡に至った症例も報告。異常が認められた場合には直ちに投与中止。適切な処置(生理食塩液,高尿酸血症治療剤等の投与,透析等)を行う。[8.5参照]〕【11.1.6】心障害〔うっ血性心不全,心筋症,駆出率低下等の心障害が発現。[9.1.1,9.1.2参照]〕【11.1.7】出血(頭蓋内出血,胃腸出血(0.7%),粘膜出血(0.7%),舌出血(0.7%)等)〔死亡に至った症例も報告〕【11.1.8】進行性多巣性白質脳症(PML)〔死亡に至った症例も報告。本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察。意識障害,認知障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),言語障害等の症状が現れた場合には,MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに投与中止〕【11.1.9】B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎,肝炎の増悪〔B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎又は肝炎の増悪による肝不全が発現。異常が認められた場合には,直ちに抗ウイルス剤を投与。[1.3,8.3,9.1.6参照]〕【11.1.10】頭頚部動脈解離〔頚動脈,椎骨動脈等の頭頚部動脈解離が発現。虚血性脳卒中に至った症例が報告。休薬又は投与中止〕

投与期間制限

なし

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