基本情報
最終更新日時:2023年11月7日16時21分

警告

【1.1】本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤投与により,重篤な下痢,大腸炎,消化管穿孔が現れることがあり,本剤の投与終了から数ヶ月後に発現し,死亡に至った例も報告されている。投与中だけでなく,投与終了後も観察を十分に行い,異常が認められた場合には,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う〔[8.2,11.1.1,11.1.2参照]〕

禁忌

本剤(成分)に重度の過敏症の既往歴

効能・効果

根治切除不能な悪性黒色腫。根治切除不能又は転移性の腎細胞癌。がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌。切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌。切除不能な進行・再発の悪性胸膜中皮腫。根治切除不能な進行・再発の食道癌。

用法・用量

〔悪性黒色腫〕1回3mg/kg,3週間間隔で4回,点滴静注。他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合,ニボルマブ(遺伝子組換え)と併用。〔腎細胞癌,結腸・直腸癌〕ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用で1回1mg/kg,3週間間隔で4回,点滴静注。〔非小細胞肺癌〕他の抗悪性腫瘍剤との併用で1回1mg/kg,6週間間隔で点滴静注。〔悪性胸膜中皮腫,食道癌〕ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用で1回1mg/kg,6週間間隔で点滴静注。

用法・用量に関連する使用上の注意

本剤は30分かけて点滴静注。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】大腸炎(単:6.6%,併:4.2%),消化管穿孔(単:1.3%,併:0.1%未満)〔死亡に至った例も報告。また,消化管穿孔が現れた後に敗血症が現れた例も報告。[1.2参照]〕【11.1.2】重度の下痢(単:4%,併:3.6%)〔[1.2参照]〕【11.1.3】肝不全(単:0.7%),肝機能障害〔肝不全,ALT上昇(単:3.3%,併:10.1%),AST上昇(単:2.6%,併:9.9%)等を伴う肝機能障害が発現。死亡に至った例も報告。[8.3参照]〕【11.1.4】重度の皮膚障害(中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(単:0.3%),薬剤性過敏症症候群等)【11.1.5】下垂体炎(単:1.3%,併:3.4%),下垂体機能低下症(単:2%,併:1.3%),甲状腺機能低下症(単:1.3%,併:14%),副腎機能不全(単:1.3%,併:4.1%)〔異常が認められた場合には,投与延期,副腎皮質ホルモン剤の投与,ホルモン補充療法等を行う。[8.4参照]〕【11.1.6】末梢神経障害〔ギラン・バレー症候群(単:0.3%,併:0.1%未満)等の末梢神経障害が発現。死亡に至った例も報告〕【11.1.7】腎障害〔腎不全(単:1.3%,併:1.9%)等の腎障害が発現。死亡に至った例も報告〕【11.1.8】間質性肺疾患(併:0.9%)〔急性呼吸窮迫症候群(単:0.3%),肺臓炎(単:0.3%,併:6%),間質性肺疾患等が発現・死亡に至った例も報告〕【11.1.9】筋炎(併:0.4%)〔[8.5参照]〕【11.1.10】心筋炎(併:0.2%)〔[8.6参照]〕【11.1.11】Infusion reaction(単:0.7%,併:3.4%)〔投与中止〕【11.1.12】ぶどう膜炎(単:1.3%,併:0.4%)〔[8.7参照]〕【11.1.13】脳炎(併:0.3%),髄膜炎(単:0.7%,併:0.2%) 発現頻度は単:単独投与時,併:ニボルマブ(遺伝子組換え)との併用投与時を表す

投与期間制限

なし

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