パゾパニブ塩酸塩錠
英語:pazopanib hydrochloride
ヴォトリエント錠200mg / 3,967.8円
200mg1錠
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【1.1】本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】重篤な肝機能障害が現れることがあり,肝不全により死亡に至った例も報告されているので,本剤投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い,患者の状態を十分に観察する〔[8.1,11.1.1参照]〕【1.3】中等度以上の肝機能障害を有する患者では,本剤の最大耐用量が低いことから,これらの患者への投与の可否を慎重に判断するとともに,本剤を投与する場合には減量する〔[7.4,9.3.1,16.6.2,17.3.1参照]〕
【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕
悪性軟部腫瘍。根治切除不能又は転移性の腎細胞癌。
1日1回800mg,食事の1時間以上前又は食後2時間以降に経口投与。状態により適宜減量。
【11.1.1】肝不全,肝機能障害(28.4%)〔肝不全,AST,ALT,ビリルビン及びγ-GTP上昇等を伴う肝機能障害が発現。死亡に至る例が報告。[1.2,7.5,8.1参照]〕【11.1.2】高血圧(42%),高血圧クリーゼ(0.6%)〔必要に応じて降圧剤の投与を行う。管理できない重症の高血圧が認められた場合には休薬。[8.2,9.1.1参照]〕【11.1.3】心機能障害(2.8%)〔うっ血性心不全及び左室駆出率低下等の心機能障害が発現。[8.3,9.1.2参照]〕【11.1.4】QT間隔延長(0.6%),心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)(0.1%)〔[8.4,9.1.3参照]〕【11.1.5】動脈血栓性事象(1.8%)〔心筋梗塞,狭心症,虚血性脳卒中,一過性脳虚血発作,心筋虚血等の動脈血栓性事象が発現。[9.1.4参照]〕【11.1.6】静脈血栓性事象(1.1%)〔静脈血栓症及び肺塞栓症が発現。[9.1.4参照]〕【11.1.7】動脈解離〔大動脈解離を含む動脈解離が発現〕【11.1.8】出血(13.2%)(腫瘍関連出血を含む,脳出血(0.5%),喀血(1.3%),消化管出血(4.1%),血尿(1.8%),肺出血(0.1%),鼻出血(4.9%)等)〔[9.1.5,9.1.6参照]〕【11.1.9】消化管穿孔,消化管瘻(0.5%)【11.1.10】甲状腺機能障害(12.6%)〔[8.6参照]〕【11.1.11】ネフローゼ症候群(0.1%),蛋白尿(12.5%)〔[8.7参照]〕【11.1.12】感染症(8.6%)〔好中球減少の有無にかかわらず重篤な感染症が発現〕【11.1.13】創傷治癒遅延(0.4%)〔創傷が治癒するまで投与中止。[8.5,9.1.7参照]〕【11.1.14】間質性肺炎(0.1%)【11.1.15】血栓性微小血管症(0.1%)〔血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症症候群等の血栓性微小血管症が発現。破砕赤血球を伴う貧血,血小板減少,腎機能障害等が認められた場合には投与中止。[8.9参照]〕【11.1.16】可逆性後白質脳症症候群〔可逆性後白質脳症症候群に一致する徴候や症状(高血圧(伴わない例もある),頭痛,覚醒低下,精神機能変化,及び皮質盲を含めた視力消失など)が認められた場合は投与中止。高血圧管理を行う〕【11.1.17】膵炎(3.8%)〔膵炎を示唆する症状が現れた場合には投与中止〕【11.1.18】網膜剥離(0.1%)〔飛蚊症,光視症,視野欠損,視力低下等が認められた場合には,眼科検査を実施し,投与中止〕
なし