基本情報
最終更新日時:2023年4月6日12時48分

禁忌

【2.1】房室ブロック,洞房ブロック〔刺激伝導系を抑制し,房室伝導の遅延をもたらすためこれらを悪化させるおそれ〕【2.2】ジギタリス中毒〔中毒症状が悪化するおそれ〕【2.3】閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)〔心筋収縮力を増強するため,左室流出路の閉塞を増悪し,症状を悪化させるおそれ〕【2.4】ジスルフィラム,シアナミドを投与中〔[10.1参照]〕【2.5】本剤(成分)・ジギタリス剤に過敏症の既往歴

併用禁忌

【10.1】ジスルフィラム<ノックビン>,シアナミド<シアナマイド>〔[2.4参照]〕〔顔面紅潮,血圧低下,胸部圧迫感,心悸亢進,呼吸困難,失神,頭痛,悪心,嘔吐,めまい,痙攣等が現れるおそれ/本剤はエタノールを含有しているため,ジスルフィラム・シアナミド-アルコール反応を起こすおそれ〕

効能・効果

次の疾患に基づくうっ血性心不全(肺水腫,心臓喘息等を含む)/先天性心疾患,弁膜疾患,高血圧症,虚血性心疾患(心筋梗塞,狭心症等),肺血栓症・肺塞栓症・肺気腫・肺線維症等による肺性心,その他の心疾患(心膜炎,心筋疾患等),腎疾患,甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下症等。心房細動による頻脈,心房粗動による頻脈。発作性上室性頻拍。次の際における心不全・各種頻脈の予防・治療/手術,急性熱性疾患,出産,ショック,急性中毒。

用法・用量

急速飽和療法飽和量0.8~1.6mg。初回0.4~0.6mg,以後0.2~0.4mg,2~4時間ごとに静注又は筋注。十分効果のあらわれるまで続ける。比較的急速飽和療法1日0.4~0.6mg,静注又は筋注。十分効果のあらわれるまで2~4日間続ける。維持療法1日0.2~0.3mg,静注又は筋注。小児の急速飽和療法1日新生児・低出生体重児0.03~0.05mg/kg,2歳以下0.04~0.06mg/kg,2歳以上0.02~0.04mg/kg,3~4回分割静注又は筋注。2日で飽和し,以後維持量とする。小児の維持療法飽和量の1/4を静注又は筋注。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ジギタリス中毒〔次のような中毒症状が発現。減量又は休薬。改めて少量より再投与を開始。[9.1.3,9.1.5,9.2.1,9.2.2,13.1,13.2参照]。1)消化器:食欲不振,悪心・嘔吐,下痢等 2)循環器:不整脈,頻脈,高度の徐脈等 3)眼:視覚異常(光がないのにちらちら見える,黄視,緑視,複視等) 4)精神神経系:めまい,頭痛,失見当識,錯乱等〕【11.1.2】非閉塞性腸間膜虚血〔腸管壊死に至った例も報告。激しい腹痛,血便等の症状が現れた場合には投与中止〕

投与期間制限

なし

当該基本情報については、各種提供元のデータを基にメドピアが編集したものを掲載しています。 情報は毎月更新しておりますが、ご覧いただいた時点での最新情報ではない可能性があります。 最新の情報は、各製薬会社のホームページ、医薬品医療機器総合機構ホームページ(PMDA)、厚生労働省のホームページでご確認いただきますようお願いいたします。 もし掲載されている各種情報に誤りやご質問などがございましたらこちらのフォームよりお問い合わせください。