アドリアシン
ADRIACIN

剤型一覧

製造販売元

サンドファーマ

発売・販売元

サンド

一般的名称

ドキソルビシン塩酸塩注射用
英語:doxorubicin hydrochloride

販売名 / 薬価

アドリアシン注用10  / 1,989.0円

規格単位(薬価が適用される単位)

10mg1瓶

基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

警告

【1.1】本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ実施する。適応患者の選択にあたっては,各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤の小児悪性固形腫瘍での使用は,小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施する〔[9.7.2参照]〕

禁忌

【2.1】心機能異常又はその既往歴〔心筋障害が現れるおそれ〕【2.2】本剤(成分)に重篤な過敏症の既往歴

効能・効果

〔ドキソルビシン塩酸塩通常療法〕次の諸症の自覚的・他覚的症状の緩解/悪性リンパ腫,肺癌,消化器癌(胃癌,胆のう・胆管癌,膵臓癌,肝癌,結腸癌,直腸癌等),乳癌,膀胱腫瘍,骨肉腫。次の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法/乳癌(手術可能例における術前,又は術後化学療法),子宮体癌(術後化学療法,転移・再発時化学療法),悪性骨・軟部腫瘍,悪性骨腫瘍,多発性骨髄腫,小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,横紋筋肉腫,神経芽腫,網膜芽腫,肝芽腫,腎芽腫等)。〔M-VAC療法〕尿路上皮癌。

用法・用量

〔ドキソルビシン塩酸塩通常療法〕【1】1日10mg,1日1回4~6日間連日静脈内ワンショット投与後,7~10日間休薬。【2】1日20mg,1日1回2~3日間静脈内にワンショット投与後,7~10日間休薬。【3】1日20~30mg,1日1回3日間連日静脈内にワンショット投与後,18日間休薬。以上,各々1クールとし2~3クール繰り返す。(局)注射用水又は(局)生理食塩液に溶解。総投与量は500mg/m2以下。悪性リンパ腫前記【1】~【3】に従う。他の抗悪性腫瘍剤との併用における標準的な投与量・投与方法は,1日1回25~50mg/m2を静注,繰り返す場合少なくとも2週間以上あける。又は1日目40mg/m2,8日目30mg/m2を静注,その後20日間休薬,これを1クールとし繰り返す。年齢・併用薬・状態により適宜減量。(局)注射用水又は(局)生理食塩液に溶解し,必要により輸液に希釈。総投与量は500mg/m2以下。膀胱腫瘍1日30~60mgを20~40mLの(局)生理食塩液に1~2mg/mLになるように溶解。1日1回連日又は週2~3回膀胱腔内注入。年齢・症状により適宜増減。ネラトンカテーテルで導尿し十分に膀胱腔内を空にしたのち同カテーテルより膀胱腔内に注入し,1~2時間膀胱把持。〔ドキソルビシン塩酸塩通常療法(併用療法)〕(局)注射用水又は(局)生理食塩液に溶解。多発性骨髄腫,小児悪性固形腫瘍は必要により輸液に希釈。ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg/m2以下。乳癌シクロホスファミド水和物との併用における標準的な投与量・投与方法は,1日60mg/m2,1日1回静注後,13日間又は20日間休薬。これを1クールとし,4クール繰り返す。年齢・症状により適宜減量。子宮体癌シスプラチンとの併用における標準的な投与量・投与方法は,1日60mg/m2,1日1回静注しその後休薬,3週ごと繰り返す。年齢・症状により適宜減量。悪性骨・軟部腫瘍イホスファミドとの併用における標準的な投与量・投与方法は,1日20~30mg/m2,1日1回3日間連続静注,その後休薬,3~4週ごと繰り返す。年齢・症状により適宜減量。本剤単剤では前記【3】に従う。悪性骨腫瘍シスプラチンとの併用における標準的な投与量・投与方法は,1日20mg/m2,1日1回3日間連続静注又は点滴静注し,その後3週間休薬,これを1クールとし繰り返す。疾患・症状により適宜減量。多発性骨髄腫ビンクリスチン硫酸塩,デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用における標準的な投与量・投与方法は,1日9mg/m2,24時間持続静注,4日間連続。その後休薬し,3~4週ごと繰り返す方法を1クールとする。年齢・症状により適宜減量。小児悪性固形腫瘍他の抗悪性腫瘍剤との併用における標準的な投与量・投与方法は,1コース20~80mg/m2,24~96時間かけて持続点滴し,繰り返す場合少なくとも3週間以上あける。又は,1コース20~80mg/m2,静注又は点滴静注し,繰り返す場合少なくとも3週間以上あける。いずれも1日最大40mg/m2。年齢・併用薬・状態により適宜減量。〔M-VAC療法〕(局)注射用水又は(局)生理食塩液に溶解,1回30mg/m2,静注。年齢・症状により適宜減量。標準的な投与量・投与方法は,メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与後,2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2,ドキソルビシン塩酸塩30mg/m2,シスプラチン70mg/m2,静注。15日目及び22日目に,メトトレキサート30mg/m2及びビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静注。これを1クールとして4週ごとに繰り返す。ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg/m2以下。

重大な副作用・国内1

I用法共通:【11.1.1】心筋障害,心不全〔[8.3参照]〕【11.1.2】骨髄機能抑制,出血〔汎血球減少,貧血,白血球減少,好中球減少,血小板減少等の骨髄機能抑制及び出血が発現。[8.5参照]〕【11.1.3】ショック【11.1.4】間質性肺炎〔咳嗽,呼吸困難,発熱等の臨床症状を十分に観察し,異常が認められた場合には,胸部X線,胸部CT等の検査を実施。間質性肺炎が疑われた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕 II膀胱腔内注入法:【11.1.5】萎縮膀胱

投与期間制限

なし

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