ノバスタンHI
Novastan HI

剤型一覧

  • ノバスタンHI注10mg/2mL

製造販売元

田辺三菱製薬

一般的名称

アルガトロバン水和物注射液
英語:argatroban hydrate

販売名 / 薬価

ノバスタンHI注10mg/2mL  / 1,264.0円

規格単位(薬価が適用される単位)

10mg2mL1管

基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時9分

警告

本剤の脳血栓症急性期の臨床試験において,出血性脳梗塞の発現が認められている。脳血栓症の患者に使用する場合には,臨床症状及びコンピューター断層撮影による観察を十分に行い,出血が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行う〔[2.1,2.3,8.2,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】出血している:頭蓋内出血,出血性脳梗塞,血小板減少性紫斑病,血管障害による出血傾向,血友病その他の凝固障害,月経期間中,手術時,消化管出血,尿路出血,喀血,流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産婦等〔出血している者に投与した場合には止血が困難になるおそれ。[1.,9.5.1参照]〕【2.2】脳塞栓又は脳塞栓のおそれ(ただし,ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)II型を除く)〔出血性脳梗塞を起こすおそれ〕【2.3】重篤な意識障害を伴う大梗塞〔大梗塞の患者は出血性脳梗塞を起こすおそれ。[1.参照]〕【2.4】本剤(成分)に過敏症の既往歴

効能・効果

次の疾患に伴う神経症候(運動麻痺),日常生活動作(歩行,起立,坐位保持,食事)の改善/発症後48時間以内の脳血栓症急性期(ラクネを除く)。慢性動脈閉塞症(バージャー病,閉塞性動脈硬化症)における四肢潰瘍,安静時疼痛ならびに冷感の改善。次の患者における血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)/先天性アンチトロンビンIII欠乏患者,アンチトロンビンIII低下を伴う患者(アンチトロンビンIIIが正常の70%以下に低下し,かつ,ヘパリンナトリウム,ヘパリンカルシウムの使用では体外循環路内の凝血<残血>が改善しないと判断されたもの),ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)II型患者。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)II型(発症リスクのある場合を含む)における経皮的冠インターベンション施行時の血液の凝固防止。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)II型における血栓症の発症抑制。

用法・用量

脳血栓症急性期はじめの2日間は1日60mg(6管)を適当量の輸液で希釈し,24時間持続点滴静注。その後の5日間は1回10mg(1管)を適当量の輸液で希釈し1日朝夕2回,1回3時間かけて点滴静注。四肢潰瘍・安静時疼痛・冷感の改善1回10mg(1管)を輸液で希釈。1日2回,1回2~3時間かけて点滴静注。以上,年齢・症状により適宜増減。血液体外循環時の灌流血液の凝固防止体外循環開始時に10mg(1管)を回路内に投与し,体外循環開始後は25mg(2.5管)/時より投与を開始。凝固時間の延長,回路内凝血(残血),透析効率及び透析終了時の止血状況等を指標に投与量を増減し,患者ごとの投与量を決定するが,5~40mg(0.5~4管)/時を目安とする。経皮的冠インターベンション施行時の血液の凝固防止適当量の輸液で希釈し,0.1mg/kgを3~5分かけて静注,術後4時間まで6μg/kg/分を目安に持続静注。その後抗凝固療法の継続が必要な場合,0.7μg/kg/分に減量し持続静注。持続投与量は目安であり,適切な凝固能のモニタリングにより適宜調節。HITII型の血栓症発症抑制適当量の輸液で希釈し,0.7μg/kg/分より点滴静注開始,持続投与。肝機能障害のある患者や出血のリスクのある患者には,低用量から開始。活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)を指標に投与量増減,患者ごとに決定。

用法・用量に関連する使用上の注意

慢性動脈閉塞症:投与期間は4週間以内をめどとする。経皮的冠インターベンション施行時の血液の凝固防止:投与開始から10分程度でACTを測定,術後4時間まではACTが250~450秒となるよう投与量調節。術後4時間以降も抗凝固療法の継続が必要な場合,0.7μg/kg/分に減量後,aPTTが投与前値の1.5~3倍程度となるよう投与量調節し,目標とする範囲に達した後は1日1回aPTTを測定。術後4時間以降も抗凝固療法を継続する必要があり,減量後aPTTが投与前値の3倍を超えた場合は投与中止。再開する場合,aPTTが治療域に回復したことを確認,投与量は中止前の1/2の用量を目安とする。HITII型の血栓症発症抑制:投与開始2時間後・投与量変更2時間後を目安にaPTTを測定,投与量調節。aPTTが目標とする範囲に達した後は1日1回aPTTを測定。aPTTが投与前値の3倍又は100秒を超えた場合は投与中止。再開する場合,aPTTが治療域に回復したことを確認,中止前の1/2の用量を目安に開始。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】出血性脳梗塞(0.5%)〔脳血栓症急性期の患者に使用した場合に発現。[1.参照]〕【11.1.2】脳出血,消化管出血【11.1.3】ショック,アナフィラキシー〔蕁麻疹,血圧低下,呼吸困難等が発現〕【11.1.4】劇症肝炎,肝機能障害,黄疸

投与期間制限

なし

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