基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時9分

警告

血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),無顆粒球症,重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヶ月以内に発現し,死亡に至る例も報告されている〔[11.1.1-11.1.3参照]〕:【1.1】投与開始後2ヶ月間は,特に前記副作用の初期症状の発現に十分留意し,原則として2週に1回,血球算定(白血球分画を含む),肝機能検査を行い,前記副作用の発現が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行う。本剤投与中は,定期的に血液検査を行い,前記副作用の発現に注意する〔[7.,8.1参照]〕【1.2】本剤投与中,患者の状態から血栓性血小板減少性紫斑病,顆粒球減少,肝障害の発現等が疑われた場合には,投与を中止し,必要に応じて血液像もしくは肝機能検査を実施し,適切な処置を行う〔[7.,8.1参照]〕【1.3】本剤の投与にあたっては,あらかじめ前記副作用が発生する場合があることを患者に説明するとともに,次について患者を指導する〔[7.,8.1参照]〕:1)投与開始後2ヶ月間は定期的に血液検査を行う必要があるので,原則として2週に1回,来院する2)副作用を示唆する症状が現れた場合には,直ちに医師等に連絡し,指示に従う【1.4】投与開始後2ヶ月間は,原則として1回2週間分を処方する〔[7.,8.1参照]〕

禁忌

【2.1】出血している者(血友病,毛細血管脆弱症,消化管潰瘍,尿路出血,喀血,硝子体出血等)〔止血が困難になるおそれ〕【2.2】重篤な肝障害〔[9.3.1参照]〕【2.3】白血球減少症〔本剤の副作用として白血球減少症が報告されているので,より重篤な症状になるおそれ〕【2.4】チクロピジン塩酸塩による白血球減少症の既往歴〔再投与により白血球減少症を起こすおそれ〕【2.5】チクロピジン塩酸塩に過敏症の既往歴

効能・効果

血管手術・血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療,血流障害の改善。慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍,疼痛・冷感等の阻血性諸症状の改善。虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作<TIA>,脳梗塞)に伴う血栓・塞栓の治療。クモ膜下出血術後の脳血管れん縮に伴う血流障害の改善。

用法・用量

血管手術等の血栓・塞栓・血流障害1日200~300mg,2~3回分割食後経口投与。慢性動脈閉塞症の阻血性諸症状1日300~600mg,2~3回分割食後経口投与。虚血性脳血管障害の血栓・塞栓1日200~300mg,2~3回分割食後経口投与。1日200mgの場合は1回経口投与可。クモ膜下出血術後の血流障害1日300mg,3回分割食後経口投与。以上,年齢・症状により適宜増減。

用法・用量に関連する使用上の注意

投与開始後2ヶ月間は,原則として1回2週間分を処方。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)〔特に投与開始2ヵ月以内に血小板減少,破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血,動揺する精神・神経症状,発熱,腎機能障害を主徴とするTTPが発現。初期症状である倦怠感,食欲不振,紫斑等の出血症状,意識障害等の精神・神経症状等が出現した場合には直ちに投与中止。血液検査(網赤血球,破砕赤血球の同定を含む)を実施。必要に応じ血漿交換等を行う。[1.,7.,8.1参照]〕【11.1.2】無顆粒球症〔特に投与開始後2ヵ月以内に発熱,咽頭痛,倦怠感等を初期症状とする無顆粒球症が発現。初期症状が認められた場合には直ちに投与中止。血液検査(血球算定等)を行う。[1.,7.,8.1参照]〕【11.1.3】重篤な肝障害〔特に投与開始後2ヵ月以内に悪心・嘔吐,食欲不振,倦怠感,掻痒感,眼球黄染,皮膚の黄染,褐色尿等を初期症状とする著しいAST,ALT,ビリルビン,総コレステロールの上昇を伴う肝機能障害(劇症肝炎,胆汁うっ滞型肝障害)が発現。投与中止。肝機能検査を実施。[1.,7.,8.1,9.3.2参照]〕【11.1.4】再生不良性貧血を含む汎血球減少症【11.1.5】赤芽球癆【11.1.6】血小板減少症【11.1.7】出血(脳出血等の頭蓋内出血,消化管出血等の重篤な出血)〔頭蓋内出血の初期症状として頭痛,意識障害,片麻痺等が発現〕【11.1.8】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形滲出性紅斑,紅皮症(剥脱性皮膚炎)【11.1.9】消化性潰瘍【11.1.10】急性腎障害【11.1.11】間質性肺炎【11.1.12】SLE様症状〔発熱,関節痛,胸部痛,胸水貯留,抗核抗体陽性等が発現〕

投与期間制限

なし

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