基本情報
最終更新日時:2023年10月11日18時21分

禁忌

【2.1】末梢血管障害,閉塞性血管障害〔エルゴタミンの血管収縮作用により症状を悪化させるおそれ〕【2.2】狭心症〔心電図の変化や,狭心症の発作を引き起こすおそれ〕【2.3】冠動脈硬化症〔血管痙攣により狭心症や心筋梗塞を起こすおそれ〕【2.4】コントロール不十分な高血圧症,ショック,側頭動脈炎〔症状を悪化させるおそれ〕【2.5】肝又は腎機能障害〔[9.2,9.3参照]〕【2.6】敗血症〔血管に対する作用への感受性が増大し,感染を伴う壊疽が発症するおそれ〕【2.7】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5.1,9.5.2参照]〕【2.8】授乳婦〔[9.6参照]〕【2.9】本剤,麦角アルカロイド(エルゴタミン等)又はピラゾロン系薬剤(スルピリン,アミノピリン等)に過敏症の既往歴【2.10】心エコー検査により,心臓弁尖肥厚,心臓弁可動制限及びこれらに伴う狭窄等の心臓弁膜の病変が確認された者及びその既往〔症状を悪化させるおそれ〕【2.11】HIVプロテアーゼ阻害剤,エファビレンツ,コビシスタット,マクロライド系抗生物質,アゾール系抗真菌薬,レテルモビル,エンシトレルビル,5-HT1B/1D受容体作動薬,麦角アルカロイドを投与中〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤<ノービア,カレトラ,パキロビッド>,ホスアンプレナビル<レクシヴァ>,アタザナビル<レイアタッツ>,ダルナビル<プリジスタ>),エファビレンツ<ストックリン>,コビシスタット含有製剤<スタリビルド等>,マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン<エリスロシン>,ジョサマイシン<ジョサマイシン>,クラリスロマイシン<クラリシッド等>,ロキシスロマイシン<ルリッド>),アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール<イトリゾール>,ミコナゾール<フロリード等>,フルコナゾール<ジフルカン>,ホスフルコナゾール<プロジフ>,ボリコナゾール<ブイフェンド>,ポサコナゾール<ノクサフィル>),レテルモビル<プレバイミス>,エンシトレルビル<ゾコーバ>〔[2.11参照]〕〔エルゴタミンの血中濃度が上昇し,血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれ/これらの薬剤のCYP3A4に対する競合的阻害作用により,エルゴタミンの代謝が阻害される〕2)5-HT1B/1D受容体作動薬(スマトリプタン<イミグラン>,ゾルミトリプタン<ゾーミッグ>,エレトリプタン<レルパックス>,リザトリプタン<マクサルト>,ナラトリプタン<アマージ>),麦角アルカロイド(エルゴメトリン,メチルエルゴメトリン<パルタンM>)〔[2.11参照]〕〔血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれが。なお,5-HT1B/1D受容体作動薬と本剤を前後して投与する場合は24時間以上の間隔をあけて投与する/これらの薬剤との薬理的な相加作用により,相互に作用(血管収縮作用)を増強させる〕

効能・効果

血管性頭痛,片頭痛,緊張性頭痛。

効能・効果に関連する使用上の注意

家族性片麻痺性片頭痛,脳底型片頭痛,眼筋麻痺性片頭痛,網膜片頭痛の患者には投与しない。

用法・用量

1回1錠,1日2~3回経口投与。頭痛発作の前兆には1~2錠を頓用。年齢・症状により適宜増減。1週間に最高10錠まで。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック〔脈拍の異常,呼吸困難,顔面蒼白,血圧低下等のショック症状が発現〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)【11.1.3】麦角中毒〔血管攣縮,動脈内膜炎,チアノーゼ,壊疽等の麦角中毒症状が発現。四肢のしびれ感,ピリピリ感及び痛み,脈の消失等の異常が認められた場合には投与中止。また,腎血流障害による腎機能障害,脳血流障害による意識障害,麻痺等を伴うこともある(特に長期又は大量投与により現れることがある)〕【11.1.4】エルゴタミン誘発性の頭痛,頭痛を主訴とする禁断症状〔長期連用によりエルゴタミン誘発性の頭痛が発現。また,投与を急に中止すると,頭痛を主訴とする禁断症状が発現〕【11.1.5】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT等の上昇を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.6】心筋虚血,心筋梗塞〔前胸痛等の異常が認められた場合には投与中止〕【11.1.7】線維症〔長期連用により,胸膜,後腹膜又は心臓弁の線維症が現れたとの報告〕

投与期間制限

なし

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