アザニン
AZANIN

剤型一覧

  • アザニン錠50mg

製造販売元

富士製薬工業

一般的名称

アザチオプリン錠
英語:azathioprine

販売名 / 薬価

アザニン錠50mg  / 85.1円

規格単位(薬価が適用される単位)

50mg1錠

基本情報
最終更新日時:2024年9月4日13時41分

警告

【1.1】臓器移植における本剤の投与は,免疫抑制療法及び移植患者の管理に精通している医師又はその指導のもとで行う【1.2】治療抵抗性のリウマチ性疾患に本剤を投与する場合には,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤についての十分な知識と治療抵抗性のリウマチ性疾患治療の経験を持つ医師のもとで行う

禁忌

【2.1】本剤(成分)・メルカプトプリンに過敏症の既往歴【2.2】白血球数3,000/mm3以下〔白血球数を更に減少するおそれ〕【2.3】フェブキソスタット,トピロキソスタットを投与中〔[10.1参照]〕【2.4】生ワクチンを接種しない〔[10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】1)生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン,乾燥弱毒生風しんワクチン,乾燥BCG等)〔[2.4参照]〕〔免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれ/免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し,病原性を現すおそれ〕2)フェブキソスタット<フェブリク>,トピロキソスタット<トピロリック,ウリアデック>〔[2.3参照]〕〔骨髄抑制等の副作用を増強するおそれ/本剤の代謝物6-メルカプトプリン(6-MP)の代謝酵素であるキサンチンオキシダーゼが阻害されることにより,6-MPの血中濃度が上昇することがアロプリノールで知られている。フェブキソスタット,トピロキソスタットもキサンチンオキシダーゼ阻害作用をもつことから同様の可能性〕

効能・効果

次の臓器移植における拒絶反応の抑制/腎移植,肝移植,心移植,肺移植。ステロイド依存性のクローン病の寛解導入・寛解維持,ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の寛解維持。治療抵抗性の次のリウマチ性疾患/全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎,多発血管炎性肉芽腫症,結節性多発動脈炎,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,高安動脈炎等),全身性エリテマトーデス(SLE),多発性筋炎,皮膚筋炎,強皮症,混合性結合組織病,及び難治性リウマチ性疾患。自己免疫性肝炎。

効能・効果に関連する使用上の注意

臓器移植の拒絶反応抑制:副腎皮質ステロイドや他の免疫抑制剤との併用で使用。ステロイド依存性のクローン病の寛解導入:副腎皮質ステロイドとの併用で使用。

用法・用量

〔移植〕腎移植成人・小児,初期量1日2~3mg/kg,維持量1日0.5~1mg/kg,経口投与。肝・心・肺移植成人・小児,初期量1日2~3mg/kg,維持量1日1~2mg/kg,経口投与。以上,用量の注意深い増減が必要。〔ステロイド依存性のクローン病・潰瘍性大腸炎,自己免疫性肝炎〕成人・小児1日1~2mg/kg(通常,成人50~100mg),経口投与。〔リウマチ性疾患〕成人・小児1日1~2mg/kg,経口投与。症状により適宜増減。1日3mg/kgまで。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】血液障害〔再生不良性貧血,汎血球減少,貧血,巨赤芽球性貧血,赤血球形成不全,無顆粒球症,血小板減少,出血が発現。[8.1,8.2,9.1.1,9.1.3参照]〕【11.1.2】ショック様症状〔悪寒,戦慄,血圧降下等が発現。[8.1参照]〕【11.1.3】肝機能障害,黄疸〔[8.1参照]〕【11.1.4】悪性新生物〔悪性リンパ腫,皮膚癌,肉腫,子宮頸癌,急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群等が発現。[8.1,8.4,15.1.6参照]〕【11.1.5】感染症〔肺炎,敗血症が発現。また,B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化が発現。[8.2,8.4,9.1.2,9.1.4,9.1.5参照]〕【11.1.6】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,捻髪音,胸部X線異常,動脈血酸素分圧低下等を伴う間質性肺炎が現れた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.7】重度の下痢〔クローン病又は潰瘍性大腸炎患者への本剤の再投与により重度の下痢が再発し,本剤との関連性が疑われた報告がある〕【11.1.8】進行性多巣性白質脳症(PML)〔本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し,意識障害,認知障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),言語障害等の症状が現れた場合は,MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに投与中止〕

投与期間制限

なし

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