基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時12分

禁忌

【2.1】本剤(成分)・ペニシリン系抗生物質に過敏症の既往歴【2.2】伝染性単核球症〔ペニシリン系抗生物質の投与で発疹が出現しやすい〕

効能・効果

<適応菌種>一般感染症/本剤感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバクター属,ペプトストレプトコッカス属,クロストリジウム属(クロストリジウム・ディフィシルを除く),バクテロイデス属,プレボテラ属。<適応症>一般感染症/敗血症,深在性皮膚感染症,びらん・潰瘍の二次感染,肺炎,腎盂腎炎,複雑性膀胱炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆のう炎,胆管炎。発熱性好中球減少症。

効能・効果に関連する使用上の注意

発熱性好中球減少症:次の2条件を満たす患者に投与/1回の検温で38℃以上の発熱又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱,好中球数が500/mm3未満の場合,又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合。

用法・用量

〔一般感染症〕腎盂腎炎・複雑性膀胱炎成人1回4.5g,小児1回112.5mg/kg,1日2回点滴静注。症状・病態により1日3回に増量可。深在性皮膚感染症,びらん・潰瘍の二次感染成人1回4.5g,1日3回点滴静注。その他成人1回4.5g,小児1回112.5mg/kg,1日3回点滴静注。成人のみ,肺炎は症状・病態により1日4回に増量可。以上,小児は症状・病態により1回量の適宜減量可。〔発熱性好中球減少症〕成人1回4.5g,小児1回90mg/kg,1日4回点滴静注。以上,いずれも必要により緩徐に静注可。小児1回量は成人1回量4.5gまで。

用法・用量に関連する使用上の注意

投与期間は次を目安とする/成人の腎盂腎炎・複雑性膀胱炎:5日間,深在性皮膚感染症,びらん・潰瘍の二次感染,市中肺炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆のう炎,胆管炎,発熱性好中球減少症,小児の腎盂腎炎・複雑性膀胱炎:14日間,敗血症,院内肺炎:21日間。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔呼吸困難,喘息様発作,掻痒等が発現。[9.1.1,14.1.2参照]〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑,急性汎発性発疹性膿疱症【11.1.3】劇症肝炎,肝機能障害(2.7%),黄疸〔劇症肝炎等の重篤な肝炎,AST,ALTの上昇等の肝機能障害,黄疸が発現。[8.2参照]〕【11.1.4】急性腎障害(0.4%),間質性腎炎〔急性腎障害,間質性腎炎等の重篤な腎障害が発現。[8.2参照]〕【11.1.5】汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少症(0.4%),溶血性貧血〔初期症状として,発熱,咽頭痛,皮下・粘膜出血,貧血,黄疸等が発現。[8.2参照]〕【11.1.6】偽膜性大腸炎〔偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が発現。腹痛,頻回の下痢が現れた場合には直ちに投与中止〕【11.1.7】間質性肺炎(0.5%),PIE症候群〔初期症状として,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等が発現。このような症状が現れた場合には投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.8】横紋筋融解症(0.2%)〔急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が発現。筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇が現れた場合には投与中止〕【11.1.9】薬剤性過敏症症候群〔初期症状として発疹,発熱がみられ,更に肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が発現。投与中止。なお,ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く,投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意。[9.1.2参照]〕【11.1.10】低カリウム血症(4.0%)〔倦怠感,脱力感,不整脈,痙攣等を伴う低カリウム血症が発現。[8.2参照]〕【11.1.11】血球貪食性リンパ組織球症(血球貪食症候群)〔発熱,発疹,神経症状,脾腫,リンパ節腫脹,血球減少,LDH上昇,高フェリチン血症,高トリグリセリド血症,肝機能障害,血液凝固障害等の異常が認められた場合には投与中止〕

投与期間制限

なし

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