テモゾロミドカプセル
英語:temozolomide
テモダールカプセル20mg / 1,489.4円
20mg1カプセル
外部サイトへ移動します
【1.1】本剤による治療は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本療法が適切と判断される症例についてのみ実施する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与する【1.2】本剤と放射線照射を併用する場合に,重篤な副作用や放射線照射による合併症が発現する可能性があるため,放射線照射とがん化学療法の併用治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施する【1.3】本剤の投与後にニューモシスチス肺炎が発生することがあるため,適切な措置の実施を考慮する〔[8.4,11.1.2,17.1.3参照]〕
【2.1】本剤・ダカルバジンに過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕
悪性神経膠腫。再発又は難治性のユーイング肉腫。
〔悪性神経膠腫〕初発放射線照射と併用。1日1回75mg/m2,連日42日間経口投与。4週間休薬。その後本剤単独で,1日1回150mg/m2,連日5日間経口投与。23日間休薬。この28日を1クールとし,次クールでは1回200mg/m2に増量可。再発1日1回150mg/m2,連日5日間経口投与。23日間休薬。これを1クールとし,次クールで1回200mg/m2に増量可。〔ユーイング肉腫〕イリノテカンとの併用で1日1回100mg/m2,連日5日間経口投与。16日間以上休薬。これを1クールとし反復。状態により適宜減量。
【1】悪性神経膠腫:投与開始にあたっては次の条件を全て満たすこと/好中球数1,500/mm3以上,血小板数100,000/mm3以上。【2】初発の悪性神経膠腫で放射線照射との併用時:(1)少なくとも週1回血液検査を実施し,継続の可否を判断。次の副作用発現時は投与量の増減を行わず,基準に基づき休薬又は中止/継続基準は好中球数1,500/mm3以上,血小板数100,000/mm3以上,非血液学的な副作用(脱毛・悪心・嘔吐は除く。以下同じ)Grade1以下,休薬基準は好中球数500~1,500/mm3未満,血小板数10,000~100,000/mm3未満,非血液学的な副作用Grade2,中止基準は好中球数500/mm3未満,血小板数10,000/mm3未満,非血液学的な副作用Grade3~4。(2)中断により放射線治療期間が延長した場合,(1)の継続基準を満たしたときに限り最長49日まで延長可。【3】初発の悪性神経膠腫で放射線照射後の単剤投与時:(1)第1クールで次を満たした場合に限り,第2クールで200mg/m2/日に増量。第2クール開始時に増量不可の場合,それ以後のクールでは増量しない/好中球数の最低値1,500/mm3以上,血小板数の最低値100,000/mm3以上,非血液学的な副作用Grade2以下。(2)各クール開始にあたっては,好中球数1,500/mm3以上,血小板数100,000/mm3以上になるまで開始しない。直前のクールで次の場合には本剤を50mg/m2減量/好中球数の最低値1,000/mm3未満,血小板数の最低値50,000/mm3未満,Grade3の非血液学的な副作用が出現した場合。(3)次の場合は投与中止/Grade4の非血液学的な副作用が出現した場合,100mg/m2/日未満に減量が必要となった場合,減量後に直前のクールと同じGrade3の非血液学的な副作用が再度出現した場合。【4】再発の悪性神経膠腫:(1)第1クール以後,次を満たした場合に限り次クールで200mg/m2/日に増量可/好中球数の最低値1,500/mm3以上,血小板数の最低値100,000/mm3以上。(2)各クール開始にあたっては,好中球数1,500/mm3以上,血小板数100,000/mm3以上になるまで開始しない。直前のクールで次の場合には本剤を50mg/m2減量/好中球数の最低値1,000/mm3未満,血小板数の最低値50,000/mm3未満,Grade3の非血液学的な副作用が出現した場合。(3)100mg/m2/日未満に減量が必要となった場合は投与中止。
【11.1.1】骨髄機能抑制〔汎血球減少(2.6%),好中球減少(42.1%),血小板減少(26.3%),貧血(13.2%),リンパ球減少(42.1%),白血球減少(34.2%)等が発現。[8.1,9.1.1,9.1.2参照]〕【11.1.2】ニューモシスチス肺炎(2.6%),感染症〔ニューモシスチス肺炎,サイトメガロウイルス感染症等の日和見感染や敗血症(2.6%)等,重篤な感染症が発現。リンパ球減少が認められた場合には,リンパ球数が回復(Grade1以下)するまでニューモシスチス肺炎に対する措置を継続。また,B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎又は肝炎が発現。特に長期間の使用はステロイド剤との併用の有無にかかわらず感染症の発現リスクを高めることがある。なお,敗血症の合併症として,播種性血管内凝固症候群(DIC),急性腎障害,呼吸不全等が報告。[8.4,8.5,9.1.2,9.1.3,17.1.3参照]〕【11.1.3】間質性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し,異常が認められた場合には速やかに胸部X線検査等を実施。投与中止するとともにニューモシスチス肺炎との鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を考慮〕【11.1.4】脳出血(2.6%)〔本剤の投与により血小板減少を認めた症例で脳出血が現れたとの報告〕【11.1.5】アナフィラキシー【11.1.6】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,ALP,γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現。肝不全に至った症例も報告。[8.1参照]〕【11.1.7】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
なし