基本情報
最終更新日時:2024年7月5日12時38分

警告

【1.1】本剤の投与は,本剤の安全性及び有効性についての十分な知識とエリテマトーデスの治療経験をもつ医師のもとで,本療法が適切と判断される患者についてのみ実施する【1.2】本剤の投与により,網膜症等の重篤な眼障害が発現することがある。網膜障害に関するリスクは用量に依存して大きくなり,また長期に服用される場合にも網膜障害発現の可能性が高くなる。このため,本剤の投与に際しては,網膜障害に対して十分に対応できる眼科医と連携のもとに使用し,本剤投与開始時並びに本剤投与中は定期的に眼科検査を実施する〔[2.2,7.1,7.2,8.1,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】網膜症(ただし,SLE網膜症を除く)あるいは黄斑症又はそれらの既往歴〔副作用として網膜症,黄斑症,黄斑変性が報告されており,このような患者に投与するとこれらの症状が増悪するおそれ。[1.2,9.1.6,11.1.1参照]〕【2.3】低出生体重児,新生児,乳児又は6歳未満の幼児〔[9.7.1,13.1,14.1.2参照]〕

効能・効果

皮膚エリテマトーデス,全身性エリテマトーデス。

用法・用量

1日1回200mg又は400mg,食後経口投与。1日量は次の理想体重に基づく用量とする:女性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.85,男性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.9。理想体重31~46kg未満は1日1回200mg,46~62kg未満は1日1回200mgと1日1回400mgを1日おき,62kg以上は1日1回400mg,経口投与。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】眼障害(網膜症,黄斑症,黄斑変性)〔部分的な視野の喪失,一時的に発現する傍中心暗点あるいは輪状暗点及び色覚異常といった異常が認められた場合には直ちに投与中止。[1.2,2.2,7.1,7.2,8.1-8.3,8.7,9.1.6,9.8参照]〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(5%未満),多形紅斑,紅皮症(剥脱性皮膚炎),薬剤性過敏症症候群,急性汎発性発疹性膿疱症,急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群)【11.1.3】骨髄抑制(血小板減少症,無顆粒球症,白血球減少症,再生不良性貧血等)〔[8.6参照]〕【11.1.4】心筋症〔心不全に至り,致死的転帰をたどる心筋症が発現〕【11.1.5】ミオパチー,ニューロミオパチー〔脱力が発現した場合には投与中止。[8.5参照]〕【11.1.6】低血糖〔意識障害に至る重度の低血糖が発現。低血糖症状がみられた場合には,血糖値を確認。また,本剤服用中に低血糖症状がみられた場合には,投与継続の可否を慎重に判断。[8.4,8.7参照]〕【11.1.7】QT延長,心室頻拍(torsade de pointesを含む)【11.1.8】肝機能障害〔AST,ALT,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害が発現〕

投与期間制限

なし

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