シロリムス錠
英語:sirolimus
ラパリムス錠1mg / 1,308.8円
1mg1錠
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<効能共通>【1.1】本剤は,本剤及び適応疾患に十分な知識を持つ医師のもとで使用する【1.2】本剤の投与により,間質性肺疾患が認められており,海外においては死亡に至った例が報告されている。投与に際しては咳嗽,呼吸困難,発熱等の臨床症状に注意するとともに,投与前及び投与中は定期的に胸部CT検査を実施する。また,異常が認められた場合には適切な処置を行うとともに,投与継続の可否について慎重に検討する。なお,小児に対する胸部CT検査の実施に際しては,診断上の有益性と被曝による不利益を考慮する〔[7.2,8.1,9.1.1,11.1.1参照]〕【1.3】肝炎ウイルスキャリアの患者では,本剤の投与期間中に肝炎ウイルスの再活性化を生じ,肝不全から死亡に至る可能性がある。本剤の投与期間中又は投与終了後は,定期的に肝機能検査を行うなど,肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意する〔[8.2,9.1.3,11.1.2参照]〕 <難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形>【1.4】錠剤と顆粒剤は生物学的に同等ではないため,剤形の切替えに際しては,血中濃度を確認する〔[7.6,16.1.3,16.1.4参照]〕
【2.1】本剤(成分)・シロリムス誘導体に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.4,9.5参照]〕【2.3】生ワクチンを接種しない〔[10.1参照]〕
【10.1】生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン,乾燥弱毒生風しんワクチン,経口生ポリオワクチン,乾燥BCG等)〔[2.3参照]〕〔免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれ/免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し,病原性を現す〕
リンパ脈管筋腫症。次の難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形/リンパ管腫(リンパ管奇形),リンパ管腫症,ゴーハム病,リンパ管拡張症,血管内皮腫,房状血管腫,静脈奇形,青色ゴムまり様母斑症候群,混合型脈管奇形,クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群。
リンパ脈管筋腫症1日1回2mg,経口投与。状態により適宜増減。難治性脈管腫瘍・難治性脈管奇形体表面積1.0m2以上は1日1回2mg,1.0m2未満は1日1回1mgを開始量とし,経口投与。以後,血中トラフ濃度・状態により投与量を調節。以上,いずれも1日1回4mgまで。
【1】中等度から重度の肝機能障害患者は半量から開始。【2】難治性脈管腫瘍・難治性脈管奇形:投与開始から1~2週間後に血中トラフ濃度を測定し,15ng/mL以内を目安として投与量を調節。
【11.1.1】間質性肺疾患(3%)〔間質性肺疾患(肺臓炎,薬剤性肺障害,器質性肺炎を伴う閉塞性細気管支炎,肺線維症等)の症例が生じており,海外で死亡に至った例が報告。[1.2,7.2,8.1,9.1.1参照]〕【11.1.2】感染症(62.4%)〔細菌,真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎(4.5%),敗血症,蜂巣炎(1.5%),尿路感染(0.8%),腎盂腎炎,結核を含むマイコバクテリア感染,EB(エプスタイン・バール)ウイルス感染,CMV(サイトメガロウイルス)感染,単純ヘルペス,帯状疱疹(2.3%)等)が発現又は悪化。[1.3,8.2,9.1.2,9.1.3,11.1.5,11.1.6参照]〕【11.1.3】消化管障害〔口内炎(78.2%),下痢(44.4%),悪心(17.3%),嘔吐(5.3%)等が高頻度で発現〕【11.1.4】アナフィラキシー〔アナフィラキシー,血管浮腫,過敏性血管炎等の過敏症反応が発現〕【11.1.5】進行性多巣性白質脳症(PML)〔進行性多巣性白質脳症(PML)が発現。本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し,意識障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),言語障害等の症状が現れた場合は,MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに投与中止。[8.2,9.1.2,11.1.2,11.1.6参照]〕【11.1.6】BKウイルス腎症〔[8.2,9.1.2,11.1.2,11.1.5参照]〕【11.1.7】体液貯留〔末梢性浮腫(9.8%),胸水(3%),心嚢液貯留(2.3%),腹水(0.8%)等が発現。頻脈等の異常が認められた場合には,心電図,心エコー,胸部CT検査を行うとともに投与中止〕【11.1.8】脂質異常症〔高コレステロール血症(8.3%),高トリグリセリド血症(4.5%),脂質異常症(3.8%),血中コレステロール増加(3%),高脂血症(2.3%),脂質異常(0.8%)等が発現。[8.4参照]〕【11.1.9】創傷治癒不良〔創傷治癒に影響を及ぼす可能性が考えられ,治癒不良(3%)及び移植手術後にリンパ嚢腫及び創し開を含む創傷治癒不良,筋膜離開,瘢痕ヘルニア,吻合部離開等が発現。[8.5,15.2.1参照]〕【11.1.10】腎障害〔蛋白尿(8.3%),ネフローゼ症候群,巣状分節性糸球体硬化症,血中クレアチニン増加等が発現。[8.6参照]〕【11.1.11】皮膚障害〔ざ瘡(26.3%),ざ瘡様皮膚炎(20.3%),発疹(19.5%),剥脱性発疹(3.8%),掻痒症(3%)等が発現〕
なし