基本情報
最終更新日時:2024年11月7日16時51分

禁忌

【2.1】昏睡状態,循環虚脱状態〔これらの状態を悪化させるおそれ〕【2.2】バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下〔中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させる〕【2.3】アドレナリンを投与中(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療,又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)〔[10.1参照]〕【2.4】フェノチアジン系化合物・その類似化合物に過敏症

併用禁忌

【10.1】アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療,又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)<ボスミン>〔[2.3参照]〕〔アドレナリンの作用を逆転させ,重篤な血圧低下を起こすおそれ/アドレナリンはアドレナリン作動性α,β-受容体の刺激剤であり,本剤のα-受容体遮断作用により,β-受容体刺激作用が優位となり,血圧低下作用が増強される〕

効能・効果

統合失調症。術前・術後の悪心・嘔吐。メニエル症候群(眩暈,耳鳴)。

用法・用量

1日6~24mg,分割経口投与。精神科領域1日6~48mg,分割経口投与。以上,年齢・症状により適宜増減。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】悪性症候群(Syndrome malin)〔無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は投与中止。体冷却,水分補給等の全身管理を行う。本症発症時には,白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎不全へと移行し,死亡した例が報告。[9.1.7参照]〕【11.1.2】突然死〔血圧低下,心電図異常(QT間隔の延長,T波の平低化や逆転,二峰性T波ないしU波の出現等)に続く突然死が報告。特にQT部分に変化があれば投与中止。また,フェノチアジン系化合物投与中の心電図異常は,大量投与されていた例に多いとの報告〕【11.1.3】再生不良性貧血,無顆粒球症,白血球減少〔[9.1.2参照]〕【11.1.4】麻痺性イレウス(0.1%未満)〔腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し,麻痺性イレウスに移行することがある。腸管麻痺が現れた場合には投与中止。なお,この悪心・嘔吐は,本剤の制吐作用により不顕性化することもあるので注意。[8.2参照]〕【11.1.5】遅発性ジスキネジア(0.1~5%未満)〔長期投与により,口周部等の不随意運動が現れ投与中止後も持続することがある〕【11.1.6】眼障害〔長期又は大量投与により,角膜・水晶体の混濁,角膜の色素沈着が発現〕【11.1.7】SLE様症状【11.1.8】肺塞栓症,深部静脈血栓症〔肺塞栓症,静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告。息切れ,胸痛,四肢の疼痛,浮腫等が認められた場合には投与中止。[9.1.8参照]〕【11.1.9】抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)〔低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が現れることが報告。投与中止。水分摂取の制限等を行う〕

投与期間制限

なし

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