基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

心エコー図検査における負荷に用いる場合は,次の点に注意する:1)緊急時に十分措置できる医療施設において,負荷心エコー図検査に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施する2)心停止,心室頻拍,心室細動,心筋梗塞等が現れるおそれがあるため,蘇生処置ができる準備を行い実施する。負荷試験中は,心電図,血圧等の継続した監視を行い,患者の状態を注意深く観察する。また,重篤な胸痛,不整脈,高血圧又は低血圧等が発現し,検査の継続が困難と判断した場合は,速やかに本剤の投与を中止する〔[8.2,8.6,11.1.1,11.1.2参照]〕

禁忌

<効能共通>【2.1】肥大型閉塞性心筋症(特発性肥厚性大動脈弁下狭窄)〔左室からの血液流出路の閉塞が増強され,症状を悪化するおそれ〕【2.2】ドブタミン塩酸塩に過敏症の既往歴 <心エコー図検査における負荷>【2.3】急性心筋梗塞後早期〔急性心筋梗塞後早期に実施したドブタミン負荷試験中に,致死的な心破裂がおきたとの報告〕【2.4】不安定狭心症〔陽性変時作用及び陽性変力作用により,症状が悪化するおそれ〕【2.5】左冠動脈主幹部狭窄〔陽性変力作用により,広範囲に心筋虚血を来すおそれ〕【2.6】重症心不全〔心不全が悪化するおそれ〕【2.7】重症の頻拍性不整脈〔陽性変時作用により,症状が悪化するおそれ〕【2.8】急性の心膜炎,心筋炎,心内膜炎〔症状が悪化するおそれ〕【2.9】大動脈解離等の重篤な血管病変〔状態が悪化するおそれ〕【2.10】コントロール不良の高血圧症〔陽性変力作用により,過度の昇圧を来すおそれ〕【2.11】褐色細胞腫〔カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため,症状が悪化するおそれ〕【2.12】高度な伝導障害〔症状が悪化するおそれ〕【2.13】心室充満の障害(収縮性心膜炎,心タンポナーデ等)〔症状が悪化するおそれ〕【2.14】循環血液量減少症〔症状が悪化するおそれ〕

効能・効果

急性循環不全における心収縮力増強。心エコー図検査における負荷。

用法・用量

用時,5%ブドウ糖注射液又は(局)生理食塩液で希釈。〔急性循環不全〕1~5μg/kg/分で点滴静注。病態に応じて適宜増減。20μg/kg/分まで増量可。〔心エコー図検査〕5μg/kg/分から点滴静注を開始,病態が評価できるまで10・20・30・40μg/kg/分と3分ごとに増量。

用法・用量に関連する使用上の注意

注射液の希釈には5%果糖,5%キシリトール,5%ソルビトール,20%マンニトール,乳酸リンゲルの各注射液も使用可。

重大な副作用・国内1

心エコー図検査における負荷:【11.1.1】心停止,心室頻拍,心室細動,心筋梗塞〔負荷試験中は心電図等の継続した監視を行う。また,蘇生措置ができる準備をしておく。[1.,8.6参照]〕【11.1.2】ストレス心筋症〔負荷試験中に心室性期外収縮,ST上昇,壁運動異常(心室基部の過収縮と心尖部広範囲におよぶ収縮低下)等の異常所見を認めた場合は速やかに投与中止。[1.,8.6参照]〕

投与期間制限

なし

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