ジャカビ
JAKAVI

剤型一覧

製造販売元

ノバルティス ファーマ

一般的名称

ルキソリチニブリン酸塩錠
英語:ruxolitinib phosphate

販売名 / 薬価

ジャカビ錠10mg  / 8,185.6円

規格単位(薬価が適用される単位)

10mg1錠

基本情報
最終更新日時:2024年11月7日17時0分

警告

【1.1】本剤の投与は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療又は造血幹細胞移植に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行う。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始する【1.2】本剤の投与により,結核,敗血症等の重篤な感染症が発現し,死亡に至った症例が報告されていることから,十分な観察を行うなど感染症の発症に注意する〔[8.2,9.1.1-9.1.3,11.1.2参照]〕

禁忌

【2.1】本剤(成分)に過敏症の既往歴【2.2】妊婦・妊娠の可能性〔[9.5参照]〕

効能・効果

骨髄線維症。真性多血症(既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)。造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(ステロイド剤の投与で効果不十分な場合)。

用法・用量

骨髄線維症成人1回5~25mgの範囲で1日2回,12時間ごとを目安に経口投与。状態により適宜増減。真性多血症成人1回10mgを開始量とし,1日2回,12時間ごとを目安に経口投与。1回25mg,1日2回まで。状態により適宜増減。造血幹細胞移植後の移植片対宿主病成人・12歳以上の小児1回10mg,6~12歳未満の小児1回5mg,1日2回,12時間ごとを目安に経口投与。状態により適宜減量。

用法・用量に関連する使用上の注意

【1】骨髄線維症,真性多血症:効果不十分で血球数から増量可能と判断できる場合,1回5mgずつ2週間以上の間隔をあけて増量可。ただし初回投与後4週間は増量しない。血小板数5万/mm3未満の患者への投与は避ける。【2】骨髄線維症:次を参考に開始量決定/血小板数20万/mm3超は1回20mg,血小板数10万/mm3以上20万/mm3以下は1回15mg,いずれも1日2回。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】骨髄抑制〔血小板減少症(33.1%),貧血(29.9%),好中球減少症(10.7%),汎血球減少症(0.9%)等が発現。[8.1参照]〕【11.1.2】感染症(16.7%)〔細菌,真菌,ウイルス又は原虫による重篤な感染症(帯状疱疹(1.7%),尿路感染(2.6%),結核(0.1%)等)や日和見感染が発現又は悪化することがあり,死亡に至った症例が報告。本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察。[1.2,8.2,8.3,9.1.1-9.1.3参照]〕【11.1.3】進行性多巣性白質脳症(PML)〔本剤投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し,意識障害,認知障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),言語障害等の症状が現れた場合には,MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を実施するとともに投与中止〕【11.1.4】出血(脳出血等の頭蓋内出血(0.1%),胃腸出血(1.2%),処置後出血(0.1%),鼻出血(1.3%),血尿(0.7%)等)〔脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛,悪心・嘔吐,意識障害,片麻痺等),胃腸出血,処置後出血,鼻出血,血尿等が発現。死亡に至った症例が報告。[8.4参照]〕【11.1.5】間質性肺疾患【11.1.6】肝機能障害〔AST(3.2%),ALT(4.9%)の上昇等を伴う肝機能障害が発現。死亡に至った症例が報告。[8.5参照]〕【11.1.7】心不全(0.4%)

投与期間制限

なし

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