乾燥弱毒生水痘ワクチン
VARICELLA VACCINE LIVE ATTENUATED

剤型一覧

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

製造販売元

阪大微生物病研究会

発売・販売元

武田薬品工業 田辺三菱製薬

一般的名称

乾燥弱毒生水痘ワクチン

販売名 / 薬価

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」  / 薬価基準未収載

基本情報
最終更新日時:2024年8月7日14時24分

禁忌

[接種不適当者]<効能共通>【2.1】明らかな発熱を呈している者【2.2】重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者【2.3】本剤(成分)にアナフィラキシーを呈したことが明らかな者【2.4】妊娠していることが明らかな者〔[9.5参照]〕【2.5】前記に掲げる者のほか,予防接種を行うことが不適当な状態にある者 <帯状疱疹の予防>【2.6】明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者〔[7.3,10.1参照]〕

併用禁忌

【10.1】帯状疱疹の予防:副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロン等)(注射剤,経口剤),免疫抑制剤(シクロスポリン<ネオーラル,サンディミュン>,タクロリムス<プログラフ>,アザチオプリン<イムラン>)等〔[2.6,7.3参照]〕〔播種性の症状を呈するなどワクチンウイルスの感染を増強させるおそれ/免疫機能抑制下にあるため,ワクチンウイルスの感染を増強あるいは持続させる〕

効能・効果

水痘及び50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防。

用法・用量

添付の(局)注射用水0.7mLで溶解。1回0.5mL,皮下注。

用法・用量に関連する使用上の注意

<水痘の予防>【1】接種対象者:接種の対象となるのは,生後12月以上の水痘既往歴のない者及び次の(1)~(6)に該当する者である。なお,接種時に次の(1)~(6)に該当していても,接種後2週間以内に治療等により末梢血リンパ球数の減少あるいは免疫機能の低下が予想される場合は,接種を避けること。播種性の症状を呈するなどワクチンウイルスの感染を増強させる可能性がある。(1)水痘の罹患が特に危険と考えられるハイリスク患者(急性白血病などの悪性腫瘍患者及び治療により免疫機能に障害をきたしている者及びそのおそれのある者:1)急性リンパ性白血病患者の場合は,次について注意する/[1]接種時点で,完全寛解後少なくとも3ヶ月以上経過していること。[2]接種時点で,リンパ球数が500/mm3以上であること。[3]原則として遅延型皮膚過敏反応テストすなわち精製ツベルクリン(PPD),ジニトロクロロベンゼン(DNCB)又はフィトヘモアグルチニン(PHA,5μg/0.1mL)による反応が陽性に出ること。[4]維持化学療法としての6-メルカプトプリン投与以外の薬剤は,接種前少なくとも1週間は中止し,接種後1週間を経て再開すること。[5]白血病の強化療法,あるいは広範な放射線治療などの免疫抑制作用の強い治療を受けている場合には,接種を避けること。2)悪性固形腫瘍患者の場合は,摘出手術又は化学療法によって腫瘍の増殖が抑制されている状態にある症例に接種する。その場合の条件は1)に準ずる。3)急性骨髄性白血病,T細胞白血病,悪性リンパ腫の場合は,原疾病及び治療薬によって一般に続発性免疫不全状態にあり臨床反応が出やすく抗体価の上昇も悪いので,本剤の接種は推奨されない。(2)ネフローゼ,重症気管支喘息などでACTH,コルチコステロイドなどが使用されている場合は,原則として症状が安定している症例が接種対象となる。薬剤などによる続発性免疫不全が疑われる場合には,細胞免疫能遅延型皮膚過敏反応テスト等で確かめた後に接種を行う。(3)緊急時(例えば感受性白血病児が水痘患者と密に接触した場合等)で,帯状ヘルペス免疫グロブリンが利用できない場合には,(1),(2)に該当しなくても,接触後72時間以内に接種を行うこと。ただし,このような場合においても,免疫機能が特に障害を受けていると思われる場合(例えばリンパ球数500/mm3以下)は接種を避けること。過去の成績では本剤の副反応の程度に比較して自然水痘に罹患した場合の症状がより重篤で危険性が高いものと判断できる。(4)(1)~(3)のハイリスク患者の水痘感染の危険性を更に減じるために予防接種を受けたハイリスク患者と密に接触する感受性者も接種対象となる。これにはハイリスク患者の両親,兄弟などの同居者及び各患者の医療に関係する者が該当する。(5)成人では水痘が重症になる危険性が高いので,水痘に感受性のある成人,特に医療関係者,医学生,水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫能が低下した高齢者1)及び妊娠時の水痘罹患防止のため成人女性は接種対象となる。(6)本剤は病院の病棟もしくは学校の寮など閉鎖共同体における感受性対象者の予防又は蔓延の終結ないしは防止に使用できる。【2】定期接種対象者と標準的接種年齢:定期接種は生後12月から生後36月に至るまでにある者に対し,3月以上の間隔を置いて2回行うが,1回目の接種は標準として生後12月から生後15月に至るまでの間に行い,2回目の接種は標準として1回目の接種後6月から12月を経過した者に行う。<帯状疱疹の予防>【3】接種対象者:50歳以上の者を接種対象者とする。ただし,明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者に接種してはならない。<効能共通>【4】輸血及びガンマグロブリン製剤投与との関係:輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は,通常,3ヶ月以上間隔を置いて本剤を接種すること。また,ガンマグロブリン製剤の大量療法において200mg/kg以上投与を受けた者は,6ヶ月以上間隔を置いて本剤を接種すること。【5】他の生ワクチン(注射剤)との接種間隔:他の生ワクチン(注射剤)の接種を受けた者は,通常,27日以上間隔を置いて本剤を接種すること。【6】同時接種:医師が必要と認めた場合には,他のワクチンと同時に接種することができる。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】アナフィラキシー〔蕁麻疹,呼吸困難,口唇浮腫,咽頭浮腫等が発現〕【11.1.2】血小板減少性紫斑病〔通常,接種後数日から3週ごろに紫斑,鼻出血,口腔粘膜出血等が発現。本症が疑われる場合には,血液検査等を実施〕【11.1.3】無菌性髄膜炎〔項部硬直,発熱,頭痛,悪心・嘔吐,意識混濁等が発現。なお,本剤接種数年後にも,帯状疱疹に伴う無菌性髄膜炎が現れた症例が報告〕

投与期間制限

なし

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