基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時8分

警告

本剤の投与により意識障害を伴う重篤なコリン作動性クリーゼを発現し,致命的な転帰をたどる例が報告されているので,投与に際しては次の点に注意し,医師の厳重な監督下,患者の状態を十分観察する:【1.1】本剤投与中にコリン作動性クリーゼの徴候(初期症状:悪心・嘔吐,腹痛,下痢,唾液分泌過多,気道分泌過多,発汗,徐脈,縮瞳,呼吸困難等,臨床検査:血清コリンエステラーゼ低下)が認められた場合には,直ちに投与を中止する〔[1.2,1.3,8.1.1-8.1.3,8.3.1,9.8,11.1.1,13.1参照]〕【1.2】コリン作動性クリーゼが現れた場合は,アトロピン硫酸塩水和物0.5~1mg(患者の症状に合わせて適宜増量)を静脈内投与する。また,呼吸不全に至ることもあるので,その場合は気道を確保し,人工換気を考慮する〔[1.1,1.3,8.1.1-8.1.3,8.3.1,9.8,11.1.1,13.1参照]〕【1.3】本剤の投与に際しては,副作用の発現の可能性について患者又はそれに代わる適切な者に十分理解させ,次のコリン作動性クリーゼの初期症状が認められた場合には服用を中止するとともに直ちに医師に連絡し,指示を仰ぐよう注意を与える〔[1.1,1.2,8.1.1-8.1.3,8.3.1,9.8,11.1.1,13.1参照]〕(悪心・嘔吐,腹痛,下痢,唾液分泌過多,気道分泌過多,発汗,徐脈,縮瞳,呼吸困難)

禁忌

【2.1】消化管又は尿路の器質的閉塞〔消化管機能を亢進させ,症状を悪化させるおそれ。また,尿の逆流を引き起こすおそれ〕【2.2】迷走神経緊張症〔迷走神経の緊張を増強させるおそれ〕【2.3】脱分極性筋弛緩剤を投与中〔[10.1参照]〕【2.4】本剤(成分)に過敏症の既往歴

併用禁忌

【10.1】脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物<スキサメトニウム注,レラキシン注>)〔[2.3参照]〕〔脱分極性筋弛緩剤の作用を増強する/1)脱分極性筋弛緩剤はコリンエステラーゼにより代謝されるため,本剤により代謝が阻害される2)本剤による直接ニコチン様作用には脱分極性筋弛緩作用がある〕

効能・効果

重症筋無力症。手術後・神経因性膀胱等の低緊張性膀胱による排尿困難。

用法・用量

重症筋無力症1日5~20mg,1~4回分割経口投与。症状により適宜増減。低緊張性膀胱による排尿困難1日5mg,経口投与。

用法・用量に関連する使用上の注意

重症筋無力症:医師の厳重な監督下に,1日5mgから開始。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】コリン作動性クリーゼ〔本剤の投与により意識障害を伴うコリン作動性クリーゼ(初期症状:悪心・嘔吐,腹痛,下痢,唾液分泌過多,気道分泌過多,発汗,徐脈,縮瞳,呼吸困難等,臨床検査:血清コリンエステラーゼ低下)が発現(コリン作動性クリーゼは投与開始2週間以内での発現が多く報告)。直ちに投与中止。アトロピン硫酸塩水和物0.5~1mg(患者の症状に合わせて適宜増量)を静脈内投与。また,呼吸不全に至ることもあるので,その場合は気道を確保し,人工換気を考慮。[1.1-1.3,8.1.1-8.1.3,8.3.1,9.8,13.1参照]〕【11.1.2】狭心症,不整脈〔狭心症,不整脈(心室頻拍,心房細動,房室ブロック,洞停止等)が発現〕

投与期間制限

なし

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