メトグルコ
METGLUCO

剤型一覧

製造販売元

住友ファーマ

一般的名称

メトホルミン塩酸塩錠(2)
英語:metformin hydrochloride

販売名 / 薬価

メトグルコ錠500mg  / 10.1円

規格単位(薬価が適用される単位)

500mg1錠

基本情報
最終更新日時:2024年4月5日18時10分

警告

【1.1】重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり,死亡に至った例も報告されている。乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与しない〔[2.1,2.3,8.1,9.2,9.3,11.1.1参照]〕【1.2】腎機能障害又は肝機能障害,高齢者に投与する場合には,定期的に腎機能や肝機能を確認するなど慎重に投与する。特に75歳以上の高齢者では,本剤投与の適否を慎重に判断する〔[8.1,9.2,9.3,9.8,11.1.1参照]〕

禁忌

【2.1】次に示す者〔乳酸アシドーシスを起こしやすい。[1.1,8.1,11.1.1参照]〕:1)乳酸アシドーシスの既往2)重度の腎機能障害(eGFR30mL/min/1.73m2未満)又は透析(腹膜透析を含む)〔[9.2.1参照]〕3)重度の肝機能障害〔[9.3.1参照]〕4)心血管系,肺機能に高度の障害(ショック,心不全,心筋梗塞,肺塞栓等)及びその他の低酸素血症を伴いやすい状態〔嫌気的解糖の亢進により乳酸産生が増加する〕5)脱水症又は脱水状態が懸念される者(下痢,嘔吐等の胃腸障害,経口摂取が困難等)6)過度のアルコール摂取者〔[10.1参照]〕【2.2】重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病〔輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須である〕【2.3】重症感染症,手術前後,重篤な外傷〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。また,乳酸アシドーシスを起こしやすい。[1.1,8.1,11.1.1参照]〕【2.4】栄養不良状態,飢餓状態,衰弱状態,脳下垂体機能不全又は副腎機能不全〔低血糖を起こすおそれ。[11.1.2参照]〕【2.5】妊婦・妊娠の可能性〔[8.6,9.4,9.5参照]〕【2.6】本剤(成分)・ビグアナイド系薬剤に過敏症の既往歴

併用禁忌

【10.1】アルコール(過度の摂取)〔[2.1,8.1,11.1.1参照]〕〔乳酸アシドーシスを起こすおそれ。本剤の投与中は過度のアルコール摂取(飲酒)を避ける/肝臓における乳酸の代謝能が低下。また,脱水状態を来す〕

効能・効果

次のいずれかの治療で効果不十分な場合の2型糖尿病/食事療法・運動療法のみ,食事療法・運動療法に加えてSU剤を使用。多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発,多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激(ただし,肥満,耐糖能異常,又はインスリン抵抗性のいずれかを呈する患者に限る)。

効能・効果に関連する使用上の注意

多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発:ゴナドトロピン製剤を除く排卵誘発薬で効果不十分な場合に本剤の併用を考慮。

用法・用量

2型糖尿病成人・10歳以上の小児1日500mgより開始,2~3回分割食直前又は食後経口投与。維持量は効果を観察しながら決めるが,成人1日750~1,500mg,小児1日500~1,500mg。状態により適宜増減。1日最高量は成人2,250mg,小児2,000mg。排卵誘発他の排卵誘発薬との併用で1日1回500mg,経口投与より開始。忍容性をみながら増量し,1日1,500mgを超えない範囲で2~3回分割経口投与。排卵までに中止。調節卵巣刺激他の卵巣刺激薬との併用で1日1回500mg,経口投与より開始。忍容性をみながら増量し,1日1,500mgを超えない範囲で2~3回分割経口投与。採卵までに中止。

用法・用量に関連する使用上の注意

中等度の腎機能障害患者:1日最高量の目安,eGFR45~60mL/分/1.73m2未満は1,500mg,eGFR30~45mL/分/1.73m2未満は750mg。

重大な副作用・国内1

【11.1.1】乳酸アシドーシス〔乳酸アシドーシス(血中乳酸値の上昇,乳酸/ピルビン酸比の上昇,血液pHの低下等を示す)は予後不良のことが多い。一般的に発現する臨床症状は様々であるが,胃腸症状,倦怠感,筋肉痛,過呼吸等の症状がみられることが多く,これらの症状が現れた場合には直ちに投与中止。必要な検査を行う。なお,乳酸アシドーシスの疑いが大きい場合には,乳酸の測定結果等を待つことなく適切な処置を行う。[1.1,1.2,2.1,2.3,7.,8.1,9.1.2,9.2,9.3,9.5,9.8,10.1,10.2.1,13.1参照]〕【11.1.2】低血糖(5%以上)〔低血糖症状(初期症状:脱力感,高度の空腹感,発汗等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取。ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与。[2.4,8.2,8.3,9.1.1,10.2.2,17.1.1参照]〕【11.1.3】肝機能障害,黄疸〔AST,ALT,ALP,γ-GTP,ビリルビンの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸が発現〕【11.1.4】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が発現〕

投与期間制限

なし

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